マガジンのカバー画像

人生を歩む

54
誰しも「どんなふうに生きていこうか」と思うことがあるものです。答えがポンと出てくるわけじゃありませんけれど、あれこれ悩みつつ、日々を歩んでいきましょう。そんな文章をまとめたマガジ… もっと読む
運営しているクリエイター

2022年10月の記事一覧

大学生、恋愛で悩んだときに自分をどうやって見直すか(人生を歩む)

質問結城さん、こんばんは。 私はいま大学生で、いろいろ悩んでいます。具体的には主に恋愛のことで悩んでいます。 勉強やバイトなど一人暮らしでの小さな悩みはあるのですが、そちらについては結城さんの記事を読んで自分の行動を記録し、見直して改善できるようになってきました。 ですが恋愛については、自分の行動を見直すだけでは解決できなそうです。相手のいることなのでどうすればいいのかわかりません。 具体的な解決策は誰にも提示できないと思うので「相手のいること、特に恋愛で悩んだときの

有料
200

大学生、自分でやりたいことが見つからず、空っぽな自分が嫌になる

質問結城さんへ。 大学生の女です。 昔から哲学に興味があり、いろいろな考え方を知ることが好きなのですが、なにか自分の意見を言うことが苦手です。 「大学でやりたいこと」を問われたときに、「知りたいこと」はあっても、「自分でやりたいこと」が思いつきません。 考えても考えてもなにもない空っぽな自分がとても嫌になります。 人並みになるにはどうしたらいいのでしょうか。 回答ご質問ありがとうございます。

有料
200

受験生、劣等感と自己満足(学ぶときの心がけ)

質問結城先生、こんにちは。 いつも書籍やツイートなどでお世話になっております。劣等感と自己満足について質問したいと思い、自分なりにいろいろ考えたので、お忙しいとは思いますが先生のご意見もお聞かせいただければと思います。 私は現在大学受験生です。全国大会出場するほど自分より運動ができるのに東京大学などに現役合格できる人や、超有名中高一貫校に通って当たり前のように難関大学へ現役合格する人が毎年存在するという現実に、苦しい思いをさせられています。 結城先生もおっしゃっていたこ

実らなかった恋(人生を歩む)

質問結城先生、いつも有益なツイートありがとうございます。 私には、最近真剣に好きになった人がいました。 この人のすべてを、良いところも悪いところも含めて、すべて受け入れても良いと思えました。 でも、残念ながらこの恋は実りませんでした。少しでしたが、その人と共有できた時間はとても充実していて本当に幸せでした。 その人に感謝の気持ちでいっぱいですが、それと同時に、とても悔しく、切ない気持ちで辛いです。 今はもう何も考えられないし、何も考えたくないし、心ここにあらずという

頭が良い人に嫉妬してしまう

質問頭が良い人や要領がいい人にすぐ嫉妬してしまうのが悩みです。 自分の頭が悪いということが毎日頭から離れず、人が作ったものがすべて自分より優れて見えます。 能力があれば、こんなクズみたいなものをこんなに時間をかけて作っていないのに、と考えて悲しくなります。 考えをまとめるのが苦手で、結論をいつも見失ってしまいます。 精一杯やったところでうまくいかないという無力感だけ増していき、自分の考えは理屈が通っているかを人に尋ねないと不安で仕方がありません。 どうしたら、諦めが

低空飛行でも飛行は飛行(人生を歩む)

はじめに老人介護の話題です。 あまり細かくは書きませんが、2017年の前半は家族の老人介護に関わるできごとが多数発生して、たいへんな時期を過ごしました。 私も家内も疲れることがたくさんあり、でも、つぶれてはいけないと、自分を鼓舞する日記をたくさん書きました。 現在は状況がだいぶ落ち着きましたので、ようやく振り返ることができそうです。以下は、そんな日記からの抜粋になります。 といっても具体的な話が以下に書かれているわけではありません。「いろいろ大変だった時期に、何をどん

有料
200

みんなから好かれたい気持ちの裏側(人生を歩む)

あるとき「みんなから好かれたい気持ち」について考えていた。 みんなから好かれようとするときに起きることみんなから好かれようとすると、何が起きるだろう。 すぐ思ったのは「みんなから好かれようとしても、本当に全員から好かれるわけではない」ということ。 それから「本気でみんなから好かれようとすると、特定の人から深く好かれることはなくなる」とも思った。 人間には相性があるし、好みもある。多様性もある。だから「みんなから好かれよう」というのは、いわば不可能にチャレンジしているこ

有料
200

たった一つの心を抱えて

私たちは、内面を見ることができる心を一つだけ知っている。 すなわち、自分の心である。 どんな喜びも、どんな悲しみも、私たちは心を通して知る。 自分が持っているたった一つの心を通して。 人の喜びや、人の悲しみに共感するときでさえ、 私たちは自分の心を通している。 決して、相手の心を直接感じているわけではない。 たとえ、そう表現せずにはいられないときであっても。 その意味で、生は孤独である。 人はみな、たった一つの心を抱えて生きるしかないからだ。 しかし、だからこそ、

自由に選択できるということ(人生を歩む)

年齢のせいなのか、季節のせいなのか、 ということをよく考えます。 「何を求めて」といってもいいし、「何をするために」といってもかまいません。「生きることの意味」と表現することもできるでしょう。 「自分が今日生きている」というのは、「今日という時間が自分には与えられている」と表現できるでしょう。もっと大げさにいえば、 という自由と選択肢が与えられているともいえます。 過去の選択の積み重ねが現在の現在に連なっているように、今日の選択が明日の自分に連なっていることはまちが