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思い出の日記

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子供との対話、妻との対話などを、数年前の日記からピックアップしてお届けします。
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2014年4月の記事一覧

ナルニア国物語について長男と話す(思い出の日記)

ナルニア国物語について長男と話す(思い出の日記)

※全文を公開している「投げ銭」スタイルのノートです。

長男「本を読む楽しさっていうのは、別の世界に行くおもしろさだね」

私「なになに、何だかすごいね。まさにその通りだと思う。別世界に行くことがファンタジーの本質だからね」

長男「たとえばナルニアを読む人はナルニアという世界に行く」

私「そうだね。ところで、そこに多重構造があるのは知っている?」

長男「どゆこと?」

私「登場人物と読んでい

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長男とお風呂に入ってクイズを出し合ってみた(思い出の日記)

長男とお風呂に入ってクイズを出し合ってみた(思い出の日記)

※全文を公開している「投げ銭」スタイルのノートです。

久しぶりに長男とお風呂に入りました。

長男「IQサプリの問題出すよ」

【問題】王様が、魔法で「角と尻尾」をつけられてしまいました。何に変わったでしょうか?

私「…どういう答かはわかったけれど、答はわからないなあ」

長男「どういう意味?」

私「ええとね。「王」っていう漢字に角のような字画と尻尾のような字画を着けたら、何かの動物の漢字一

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自分が破産しているという気分

自分が破産しているという気分

あなたは、自分が破産しているという気分になることはないだろうか。

破産している気分(あるいは事実)。
自分の力では「やっていけない」という状況。
これは駄目だ、このままでは駄目だという焦り。
何かが違っている。ボタンを掛け違ったように、先へ進めば進むほど、「間違った道だけれど後戻りしにくい」という事態。

そういう立場に自分がいるのに気づくことはないだろうか。

ちなみに私はそういう気分に陥るこ

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ルービックキューブとファンタジーの法則(思い出の日記)

ルービックキューブとファンタジーの法則(思い出の日記)

※全文を公開している「投げ銭」スタイルのノートです。

夜、家に帰ると長男がうれしそうに私のところに来た。

ルービックキューブを手にしている。

長男「見て、見て! 完全一面ができるようになったよ」

※「完全一面」というのはルービックキューブの一つの面(9個の小体)が正しい位置と向きに並ぶことです。

私「すごいじゃない。説明書見て覚えたの?」

長男「まあそうなんだけど、ああすればこうなるっ

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いっしょに歩いていきましょうね(思い出の日記)

いっしょに歩いていきましょうね(思い出の日記)

※全文を公開している「投げ銭」スタイルのノートです。

もうずいぶんと昔の話になる。

私のお姉ちゃん(そう、スレッド本の謝辞に登場したお姉ちゃん)がはじめての子供を産んでしばらく経った頃のこと(もう20年近く前かな)。実家から車で一時間くらいのところにある、お姉ちゃんの嫁ぎ先に出かけていき、赤ちゃんをだっこした。こちらの声が聞こえていたかどうかしらないけれど、声をかけたり、あやしたりした。

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学ぶ楽しみ、知る喜び(思い出の日記)

学ぶ楽しみ、知る喜び(思い出の日記)

※全文を公開している「投げ銭」スタイルのノートです。

うまく説明できないかもしれませんが、昨日のうれしかったことを書いてみたいと思います。

昨晩、大きな書店に出かけました。いつものようにコンピュータ書籍売り場をぐるっと一回りして、自著にそっと手を触れて「この本を必要としている方がいらっしゃいましたら、その方にどうぞ届けてください」とお祈りしました。

帰り際に、そういえば、と思って数学の本が置

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完全数について12歳の長男と話す(思い出の日記)

完全数について12歳の長男と話す(思い出の日記)

※全文を公開している「投げ銭」スタイルのノートです。

私「完全数って知ってる?」

長男「知ってる。約数を全部足すとその数になる数」

私「そうだね。厳密にいえば違うけど」

長男「どゆこと?」

私「約数全部足すんだけれど、その数自身は除かなくちゃ」

長男「あ、そりゃそうだ」

私「完全数の例を知ってる?」

長男「んー、二つしか覚えていない。6と28かな」

私「そうそう。1 + 2 +

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校正についての長男との会話(思い出の日記)

校正についての長男との会話(思い出の日記)

※全文を公開している「投げ銭」スタイルのノートです。

最近長男は文章を書くことにちょっと興味があるらしい。 私は、原稿に赤ペンで書き込みした紙を長男に見せる。

私「ほら、こんな風に朱を入れて校正するんだよ」

長男「こんなにたくさん書き直すの?」

私「そう。プリントアウトして読み返し、朱を入れて、それをまたタイプする。それを繰り返すと品質が上がる」

長男「それを何回繰り返すの?」

私「そ

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