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文章を書く心がけ

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文章を書くときのちょっとした心がけやヒントをお伝えします。
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2019年6月の記事一覧

わざとゆっくり書く(文章を書く心がけ)

結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2015年8月4日 Vol.175 より いそいで書かなければいけないときには、ゆっくり書く方がいい文章を書くときに《わざとゆっくり書く》という話をしましょう。 いそいで文章を書かなければならないとき、つい、いそいで文章を書いてしまいがちです。あたりまえのようですが、実はそれ、あまりいい方法ではありません。 いそいで文章を書かなければならないときほど、ゆっくり書いた方が短い時間で書き上げられることが多いものです。 とても逆説的な話

インタビュー記事の校正実例(文章を書く心がけ)

※購入すると同内容の電子書籍(epubとPDF)がダウンロードできます。 結城が受けたインタビュー記事の「校正実例」をご紹介します。 ●この書籍とインタビューについてはじめに、結城がインタビューを受けた書籍について、簡単にご説明します。 科学者やIT起業家やエンジニアなど、各界のトップランナーを育てた知のセンターともいえる「図書館」。その図書館を、彼らはどのように利用してきたのか、これからの図書館に何を望むのかが語られるインタビュー。 ……とのことです(以上、編集者か

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長距離走と貝殻(文章を書く心がけ)

購入すると同内容の電子書籍(epubとPDF)がダウンロードできます。 結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2014年12月9日 Vol.141 より 「文章を書く心がけ」のコーナーです。 国語の授業中学校のころ。 中学校では、数学も英語もすごく楽しかった。はっきりと「学ぶべき次のこと」がわかった。たとえば関数。たとえば現在完了。先生が教えてくれる、それらの新しい事項を楽しんで学んだ。授業が始まる前にはわからなかったことが、授業が終わった後ではわかるようになっていた

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執筆ノウハウは自分のために(文章を書く心がけ)

結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2016年9月13日 Vol.233 より 執筆ノウハウの話。 結城はつねづね、自分の「執筆ノウハウ」をいくら事細かに解説しても、「他人に取られて商売上がったり」にはならないと思っています。誰かの「執筆ノウハウ」を手に入れても、執筆がたいへんな作業であることには変わりないからです。「執筆ノウハウ」を聞いて100の手間が90に減ることはあるかもしれませんが、決して100が10になることはない、と思っています。 そもそも「執筆ノウハウ」

作品を書く人は「言い訳」をしない(文章を書く心がけ)

結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2016年7月12日 Vol.224 より 作品を書く人は、言い訳をしません。 ここでいう「言い訳」というのは「本当の言い訳」のことです。 創作者はいくらでも作品中で「見かけ上の言い訳」をします。それは作品の中に組み込まれていて、一定の効果を狙って書かれているものです。いまから書くのはそういう「見かけ上の言い訳」ではなく、作品外で作者が語る「本当の言い訳」の話です。 「本当の言い訳」というのは、作品とは別のところで「いやあ、今回は

意識して文章を書くようになったのはいつからですか(文章を書く心がけ)

結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2016年2月23日 Vol.204 より ●テトラちゃんからの問いかけテトラちゃんから、  「意識して文章を書くようになったのはいつからですか?」 という質問をいただきました。 結城は『数学ガール』や『数学ガールの秘密ノート』を毎日のように書いているので、登場人物の数学ガールたちや「僕」とは、頻繁におしゃべりをしていることになります。先ほどの質問は、あるとき急に高校生のテトラちゃんが言い出したもの。 結城はとっさにうまくは答え

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