古今和歌集を読む

86
あな恋し今も見てしか山賤の垣穂に咲ける大和撫子

あな恋し今も見てしか山賤の垣穂に咲ける大和撫子

#読人知らず #古今和歌集 #0695 #jtanka  ああ恋しい。いまも逢いたいなあ。山里の家の垣根に咲いている大和撫子のように愛しいあの娘に。 「あな」は「ああ」の意。感情が高まったときに発する言葉で、形容詞の語幹(シク活用の場合には終止形)が続く(ここでは「恋し」)。 「見てしか」の「てしか」は実現が困難なことに対する願望を表す終助詞(「て」+「しか」が一語になった)。「見てしか」は「逢いたいなあ」 「山賤(やまがつ)」は、山里の粗末な家のこと。 「垣穂(か

スキ
12