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文章が完成間近になったときに感じるつらい気持ち(文章を書く心がけ)

結城浩のメールマガジン 2017年10月3日 Vol.288 より

文章完成が近付くと、なぜかつらい気持ちになる

文章を書いているとき、前から気になっている現象があります。

結城メルマガ」でも「Web連載」でもかまいません。〆切前にがりがりと書き進めていて、分量的にはこのくらいで十分という段階まで来ます。

そのときに、「ものすごくつらい気持ち」に襲われるのです。

どういう気持ちかというと……

  • いま書いた文章が、さっぱりおもしろくない。

  • いま書いた文章が、無意味に思える。

  • いま書いた文章が、役に立たないように感じる。

そういう気持ちのことです。

自分がいままさに書いた文章が、おもしろくなくて、無意味で、役に立たないというのは、とてもつらい気持ちですよね。

このような「つらい気持ち」には、ほぼ毎回襲われます。驚くくらい、きちんきちんと襲われます。

ですから、まあ、そのような「つらい気持ち」がやってくること自体には慣れてしまいました。つらさは変わりませんが、その気持ちをなんとかやり過ごします。

ところが。

一夜明けて「結城メルマガ」や「Web連載」を読み返してみると、けっこうおもしろいのです(自画自賛)。粗いところもなくはないけれど、トータルではなかなかおもしろいぞ(自画自賛)。

これは不思議です。

たった一日(一晩)過ぎただけで、同じ文章に対する評価がどうしてこれほど変わるのでしょうか。

以前からこのことは気になっていたのですが、最近、その答えがわかったような気がします。がりがり書いた直後は最低の評価なのに、一晩明けたらその評価が回復するのか。その答えです。

  • すべてはギャップから生じている

  • 一日が過ぎて起きること

  • この話から得られる三つの教訓

  • 揺れ動く心とは別に淡々と行動する

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