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数学ガール累計50万部/数学書の読み方/議論における不機嫌な感情の取り扱い/強迫的になって読書が楽しめない/もっと気楽に学びたい/教えるための勉強/

結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2020年2月4日 Vol.410

目次

・数学ガール累計50万部 - 本を書く心がけ
・「学ぶための勉強」と「教えるための勉強」 - 教えるときの心がけ
・不機嫌な感情の取り扱い - コミュニケーションのヒント
・強迫的になって読書が楽しめない
・数学書の読み方 - 学ぶときの心がけ
・もっと気楽に学びたい - 学ぶときの心がけ


はじめに

結城浩です。

いつもご愛読ありがとうございます。

もう二月なんですねえ……

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数学ガール累計50万部 - 本を書く心がけ

2019年11月に『数学ガールの秘密ノート/学ぶための対話』が刊行されました。「結城メルマガ」ではきちんと書いていなかったのですが、これで「数学ガール」と「数学ガールの秘密ノート」という二つのシリーズの累計刷り部数が「50万部」を越えたことになります!

この50万部には電子書籍での配信数は含まれていませんので、実際にはもっとずっと多数の本が読者さんに届けられたことになります。読者さんの継続的な応援に心から感謝します。

自分で本を書くまでは、世の中でよく見かける「何万部突破」といった大きな数字を意識したことはあまりありませんでした。1万部と言われても、100万部といわれても「多い」くらいの認識しかなかったのです。でも自分で本を書くようになると、実感を持ってその数字を受け止められますね。

ミリオンセラーという表現があります。ミリオンは100万のことで、ミリオンセラーというのは100万部以上売れた商品のことになります。今回累計50万部を越えたことで、ミリオンセラーという数の大きさをさらに実感することができました。

とはいえ、私はいつも「たったひとりのために本を書く」という態度を忘れないようにしたいと思っています。確かに50万部は非常に大きな数字ですが、その数字の方にだけ目を留めるのではなく、その向こうにいるひとりひとりの読者さんに心を向けるべきだと思っているのです。

本を読むというのは、基本的には一人で行う営みです。文字を追いながら考えを深める静かな営み。そんな読者をどかどかと大きな数で押すのはあまりよろしくありません。累計50万部に心から感謝しつつ、今日も「たったひとりのあなた」のために次の本を書く。私にはそれが健全な態度だと思えます。

これからも応援よろしくお願いいたします。

以下のページでも、数学ガールが累計50万部を越えたことに関する文章を書いています。

◆「数学ガール」がシリーズ累計50万部を越えました。


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「学ぶための勉強」と「教えるための勉強」 - 教えるときの心がけ

質問

「学ぶための勉強」と「教えるための勉強」は違うものでしょうか。

回答

違いますね。

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書籍執筆者。著書に『数学ガール』『プログラマの数学』『数学文章作法』『暗号技術入門』など。http://bit.ly/hyuki-mm にて「結城メルマガ」をnote配信中。https://bit.ly/girlnote にてcakes連載中。2014年度日本数学会出版賞受賞。

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