心が落ち込むときの対処法(人生を歩む)
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心が落ち込むときの対処法(人生を歩む)

質問

心が何だか落ち込んでしまうようなとき、どうやって元気になりますか。

結城浩のメールマガジン 2018年9月25日 Vol.339 より

回答

ご質問ありがとうございます。

心が何だか落ち込んでしまうとき。結城の場合は、まずいろんなことを確かめます。たとえば、昨晩の睡眠時間は十分取れていたかどうかを思い出します。自分が空腹かどうかも確かめます。それから、現在の天気や気圧がどうなっているかも調べます。

調べたならば、それらに対処します。睡眠時間が十分取れていなくて眠いというときには眠ります。空腹なら食事をとります。天気が悪いなら何とか時間をやり過ごします。

睡眠時間や空腹や天気や気圧を確かめるのはなぜかというと「自分の心が落ち込んでいるのは、自分の本来の姿ではない」ということを自分の感覚に理解させるためです。落ち込んでいると、どうしてもこの不調な状態が自分の姿であると誤解しがちです。そのような誤解は理屈を越えて感覚的に自分にやって来ます。

ですから、ちょっと眠ったり、ちょっと食べたりしてまずは落ち着くようにしています。暑かったり寒かったりしなければ外を歩きます。家にいるときならお風呂やシャワーでさっぱりします。窓を開けて空気を変えます。歌うこともあるし、祈ることもあります。

もちろん、何をどうやっても心が落ち込むことはあります。ちょっと眠ったり、ちょっと食べるくらいでは変化しないこともあります。そんなとき、結城は「元気になること」ではなく「無難に過ごすこと」を目指します。そして「そもそも元気にならなくてもいいのだ」と自分に言い聞かせます。無理に元気になろうとすると、元気になれない自分の無力感のために心が落ち込みやすくなるからです。

結城は、心が落ち込んでいるときには「大事なことを決めない」ようにしています。大きな意志決定や、長期的な計画に関わるようなこと、大きな金額が動くことは決めません。ちょっと保留したり、先延ばしします。その代わりに細かくて具体的なこと、すぐに達成できることに心を向けます

心が落ち込んでいることの原因がわかっていることもあります。「やらなければならないこと」があり、それが気にかかって心が重いときは誰にでもあるでしょう。そういうときには「まあ、ダラダラやるかあ。ちょこっとやってみて、飽きたらすぐやめよう!」などとダラけたセリフを言ってから取り掛かるようにしています。がんばらないのです。

「頭に付いている大きなゼンマイネジを回して、自分を機械のように動かす」という遊びをすることもあります。手で頭のネジを回す仕草をしながら「カチ・カチ・カチ!」と声に出すこともあります。「私は、悩む心を持たない機械なり。悩むとはなんぞや、落ち込むとはなんぞや」などと機械のふりをする小芝居をしつつ作業に取り組むこともあります(なんだそりゃ)。

心が落ち込むときには心に大きな処理をさせるのではなく、身体に物理的な処理をさせるのがいいようです。

ああ、それから大事なのは「誰かを捕まえておしゃべりする」ことです。会ってもいいし、ネット経由でもいいし。あまり、一人にならない方がいいですね。

あなたがもし、頻繁に心が落ち込んで、生活に支障をきたすほどなら、お医者さんに相談するのも大事なことだと思います。一人で解決しなければいけないなんてルールはどこにもありませんからね。

このややこしい人生を、生活を、何とか乗り切っていきましょう。ときにはダラけながら、ね。

ご質問ありがとうございました。

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結城浩

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本を書いて生活しています。著書は『数学ガール』『プログラマの数学』『数学文章作法』『暗号技術入門』など多数。詳しい活動内容は https://mm.hyuki.net/n/n5f00c9cd281c をご覧ください。2014年度の日本数学会出版賞を受賞しました。