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別れにともなう悲しみと恐れ(人生を歩む)

質問

別れがあって、悲しくて、寝て起きたらまたいなくなったことを再確認して悲しくなって。

その別れ自体はその人が未来に羽ばたくために決断した結果なので純粋に応援したいとは思うものの、やっぱり悲しいです。

悲しむだけじゃなくて、辛い別れを選んでまで自分を高めることを決めたその人にまた出会えたときに恥じないような自分になりたいと思いたいけれど、やっぱり悲しいです。

この気持ちはどうすればいいのでしょうか。その人のことを忘れたくはないが忘れてしまうかもしれないという漠然とした恐れもどうすればいいでしょう。

結城浩のメールマガジン 2020年1月21日 Vol.408 より

回答

あなたのおっしゃる悲しみは、ほんとうに深いものです。深い悲しみです。あなたは健気に気高い決心をなさっていますけれど、悲しみは悲しみです。

それは、どうしてもいま感じてしまうことですし、それもまた通過しなくてはならない地点なのでしょう。思い返して、悲しくて、また思い出して、さらに悲しくなりますが、それは、相手との関係が大切なものだったからこそです。

そのような気持ちを、時間を掛けて、迷いつつも受け入れていくことになるのでしょう。心のしかるべきところに自分の気持ちと大切な記憶をそっと着地させていく。それには時間が必要です。

忘れることを恐れる気持ちもよくわかります。しかし、時間を掛けて着地させることで、現在のあなたの気持ちが、よりよい形であなたの中に命を持つことになるかもしれません。私たちが持つ大切な思いの多くがそうであるように。

どうぞ、いまでなければ過ごせない大切な時間を、一日一日ていねいにお過ごしくださいますように。

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#結城浩 #人生を歩む #別れにともなう悲しみと恐れ


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