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春雨の降るは涙か桜花散るを惜しまぬ人しなければ

#大伴黒主 (おおとものくろぬし) #古今和歌集 88 #jtanka #短歌 #春

春の雨が降るのは涙なのでしょうか。桜の花が散るのを惜しまない人などいないのですから。

春の雨が降るのは春が流す涙なのでしょうか。だって、桜の花が散るのを惜しまない人なんていません。誰しもみな、桜の花が散るのを惜しんで涙を流します。人と同じように、春もまた涙を流しているのです。春の雨という形で。

「人しなければ」の「し」は強調を表す副助詞。「……し……ば」という形で使われることが多い。「ば」は順接の仮定条件や確定条件を表す接続助詞。強調の「し」は、現代語の「必ずしも」「誰しも」「折しも」「果てしない」「ただし」の「し」に通じている。

はるさめの ふるはなみだか さくらばな ちるををしまぬ ひとしなければ
はるさめの ふるはなみだか さくらばな ちるをおしまぬ ひとしなければ

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結城浩

書籍執筆者。著書に『数学ガール』『プログラマの数学』『数学文章作法』『暗号技術入門』など。http://bit.ly/hyuki-mm にて「結城メルマガ」をnote配信中。https://bit.ly/girlnote にてcakes連載中。2014年度日本数学会出版賞受賞。

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