見出し画像

現にはさもこそあらめ夢にさへ人目を避くと見るが侘しさ

題知らず 小野小町 古今和歌集656 #jtanka 

現実ではそういうこともあるでしょうけれど、夢の中でさえも人目を避けるあまり私に逢ってくださらないなんて、何という侘しさ。

「現(うつつ)」は「現実」の意味。「夢」と対比している。

「避く(よく)」は本によっては「守る(もる)」。「人目を避けて逢ってくれない」もしくは「逢っている間も人目を気にしてばかり」。

「さもこそあらめ」は「そのようなこともあるだろうけれど」という意味。「こそ……已然形」は係り結びで、ここでは逆接。「そのようなこと」とは「人目を避けること」。

うつつには さもこそあらめ ゆめにさへ ひとめをよくと みるがわびしさ
うつつには さもこそあらめ ゆめにさえ ひとめをよくと みるがわびしさ

※Photo by webtreats.
https://www.flickr.com/photos/webtreatsetc/5459627931/

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
note.user.nickname || note.user.urlname

いただいたサポートは、本やコンピュータを買い、さまざまなWebサービスに触れ、結城が知見を深める費用として感謝しつつ使わせていただきます! アマゾンに書評を書いてくださるのも大きなサポートになりますので、よろしくお願いします。 https://amzn.to/2GRquOl

結城浩です。うれしいなあ……感謝!(^^)
10
本を書いて生活しています。著書は『数学ガール』『プログラマの数学』『数学文章作法』『暗号技術入門』など多数。詳しい活動内容は https://mm.hyuki.net/n/n5f00c9cd281c をご覧ください。2014年度の日本数学会出版賞を受賞しました。