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自分の作品に「値付け」をする(仕事の心がけ)

結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2016年4月5日 Vol.210 より

自分の作品に値段を付けること、すなわち「値付け」の話をしましょう。

結城は、文章を書いて生活しています。個人事業主として仕事をしていますので、お金のことを考えないわけにはいきません。出版社経由で印税をいただく、プラットホーム経由でメルマガやWeb連載のフィーをいただく。そのお金の源はすべて読者さん。結城は読者さんからお金をいただいて生きていることになります。

その際に絶対に避けて通れないのが「値付け」です。簡単なようで難しい「値付け」についてあれこれお話しします。

【ご購入前の注意】この文章は、お金のことを考えるのが苦手なクリエイタ向けに「お金について、こんな考え方もあります」と伝えるために書いたものです。「値付け」のハウツーが書かれているわけではありませんし、値段の相場が書かれているわけでもありません。ご注意ください。

自分で作品に「値付け」をする難しさ

プログラムを書くのでも、文章を書くのでも、ある意味では無から有を作り出す活動といえます。何かを物理的に「仕入れる」ということがないからです。本を読むことや考えることが「仕入れ」に近いかもしれませんけれど。物理的に何かを仕入れているのとは違います。

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