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大学に現役で入ることに意味はあるのか(学ぶときの心がけ)

質問

大学に現役で入ることに、どのような意味があるんでしょうか。

現在わたしは受験生です。現役でとりあえず大学に行くのか、それか一年間ほど図書館でたくさん本を読んだり、アルバイトやボランティアのような活動をしてみたりと、大学に行く前にクッションを置くのもありかなと思っています。

ただ、これは大きな決断だと思うので、どうしようかと迷っています。

回答

ご質問ありがとうございます。

大原則としていいたいのは「大学に行くのは義務でもなんでもない」ということです。ですから、あなたの好きに考えて好きに行動してかまいません。ただし、あなたの生活費を出しているスポンサー(多くの場合は親)との相談を忘れないようにしましょう。

でも、あわてて言い添えておきますが、もしも私がそのような相談を子供から受けたら「あなたはちゃんと考えているのか」とうるさいくらい聞くでしょうね。

「受験は自分に何の意味があるのか。大学に行くことの意味とは何か。実は大学など行かずに○○した方がいいのではないか」というのは受験生がほぼ確実に考えることの一つです。ごくありふれた問いといってもいいでしょう。

もちろん、そのような問いはとても大切なことです。しかしながら、受験勉強をするのが単に嫌だからそういってるだけなのか、自分の人生についてちゃんと考えようとしているかの判別は非常に難しいです。

ちなみに結城も受験生時代に同じようなことを考えましたが、いま振り返ってみると、単に受験勉強が嫌になったときにそう考えただけでした。その証拠に、具体的な計画もその妥当性についてもまったく考えず、調べもせずに「受験に意味なんてあるのかなあ」とぼんやり考えていただけでしたから。

あなたは「大学に行く前にクッションを置くのもありかな」と軽く書いていますが、受験勉強には「勢い」も必要です。一年間「クッション」を置いて自由に過ごしたとして、あなたはいつから受験勉強を再開するのでしょうか。一年間過ごした後、準備ゼロで受かる大学を目指すのでしょうか。一年間過ごした後、一年間受験勉強をするなら、あなたが大学に行くのは二年後ということになりますね。

何の制約もなく、自由に過ごした後、受験勉強を始めるというのはよっぽど意志が強い人でないと難しいと思います。夏休みの途中で宿題をすべて終えるような意志が必要じゃないでしょうか。あなたは自己分析してみていかがですか。

自由に過ごすためにこそ、よく練った計画が必要なのです。

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結城浩のメールマガジン 2018年9月25日 Vol.339 より

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#結城浩 #学ぶときの心がけ #教育 #受験 #大学に行く意味


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本を書いて生活しています。著書は『数学ガール』『プログラマの数学』『数学文章作法』『暗号技術入門』など多数。詳しい活動内容は https://mm.hyuki.net/n/n5f00c9cd281c をご覧ください。2014年度の日本数学会出版賞を受賞しました。