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本当にいい勉強法を知りたい(学ぶときの心がけ)

質問

これまでにツイートやメールマガジンに書いてあったかもしれませんが、結城先生が本当にいいと思う勉強法を教えてください。

自分はちゃんと教科書を読めていたのだろうか。自分はいい勉強法をとってきたのだろうか。そのように不安になっています。もしも「本当にいい勉強法」があるなら改めたいとも思います。

自分が中学・高校時代には、ネットもありませんでしたし、結城先生がよくツイートしている学び方のような情報に触れることはできませんでした。また先生を含め、聞くことができる人もいませんでした。あちこち手を出してはみても「これで大丈夫」という確信は持てませんでした。

また、そのような勉強法についての本を執筆する予定はありますか。

よろしくお願いします。

結城浩のメールマガジン 2018年10月30日 Vol.344 より

回答

ご質問ありがとうございます。

確かに「勉強法」の話題は、最近「結城メルマガ」によく出てきますね。結城が考える勉強法が唯一絶対ということはありませんけれど、私が思う「いい勉強法」について少し書いてみたいと思います。

結城が思う「勉強法」は「こういうノートを使え」や「こんなまとめ方をせよ」のような具体的な「方法」や「ノウハウ」とはちょっと違うかもしれません。

何かを勉強しようというときには「この勉強の目的は何か」とまず自問するのがいいです。勉強するのは、たとえばノートを文字で埋めることが目的ではありませんよね。そうではなくて、自分が理解することが目的のことが多いものです。目的がそれなんですから《自分の理解に関心を持つ》という基本姿勢をきちんと確認しましょう。

《自分の理解に関心を持つ》というのは、具体的な行動でいうなら「自分はその概念を理解しているか」と自問するということです。

これだけでは抽象的なので、もう少し具体例を交えたり、日常の学びにどう適用するかをお話ししますね。

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