bit bit blocks(ビットビットブロックス)(結城浩のゲーム紹介)
テトリスのように、ブロックなどが落ちてくるのを集めて消去するゲームがあります。いわゆる「落ちゲー」ですね。落ちゲーは、多くの場合、プレイしていると次第にスピードが速くなって、やがてプレイヤーがついていけなくなって終わります。でも、スピードが速くならず、ずっと同じ調子で続くモード、いわば「無限モード」が欲しくなることがよくあります。無限モードは、マラソンモード、禅モードなどと呼ばれることもあります。
当然ながら、落ちるペースが速くなると、だんだん焦ってきます。そのスリルを楽しみたいというときもありますが、同じペースでずっとプレイを続けたいときもあるのです。あなたはそういうとき、ありませんか。
最近結城が好きなのは、iPhoneアプリの「bit bit blocks」という「落ちゲー」です。かわいい顔をした四角いキャラクタが上から落ちてくるのを集めると、だんだん大きなキャラクタになるという、ほほえましいゲームです。ぜひこれに「無限モード」を入れてほしいなあ。
なぜそんなに「無限モード」にこだわるかというと、半分機械的にゲームをしながら、自分はどこかで考えごとをしていたいからです。図形的な判断をぱっぱっと行いながら、頭はぜんぜん別のことを考えている。その時間が心地よいのです。
「ゲームなどせず、きちんと考えごとすればいいのでは?」という意見もあるかもしれませんが、考えごとだけをしていると、すぐ眠くなってしまったり、飽きたりするのです。
たぶん、単純な「落ちゲー」をやっているときって、脳のどこかに定期的な刺激が行って、退屈しないんじゃないかなあ。
ああ、もしかすると、結城がタイピングしながら考えごとをするのが好きな理由も、それに近いかもしれない。両手の指を運動させていると、脳に心地よい刺激が行くんですね、きっと。
そんなことをツイートしていたら、飴乃ちはれさん(@chihare)から「リリアンを編むのはどうか」というコメントをいただきました。
確かにそういう感覚に近いですね。リズミカルな手の運動と機械的な判断が、ずっと続く感じが欲しいみたいです。
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結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2015年12月15日 Vol.194 より