好きな人に気持ちを伝えるべきか(コミュニケーションのヒント)
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好きな人に気持ちを伝えるべきか(コミュニケーションのヒント)

質問

はじめて人を好きになりました。

その人は先輩で、よく話したり、ご飯に行くこともあり、一緒にいてとても心地よいなと感じます。

気持ちを伝えようかとも思ったのですが、いまの関係を壊すのがこわくて伝えられていません。

正直、人に聞くことでもないのかもしれませんが、それでも誰かの意見をうかがいたくて質問しました。

気持ちを伝えるべきでしょうか。私はどうしたらいいのでしょうか。
結城浩のメールマガジン 2019年6月25日 Vol.378 より

回答

ご質問ありがとうございます。

もちろん私には「あなたがどうしたらいいか」の答えはわかりませんが、あなたのおっしゃる「いまの関係を壊すのがこわくて気持ちを伝えられない」というのはよく理解できます。

あなたのお話をうかがっていて気になった点は一つだけです。言わずもがなのことではあるのですが、回答として書きますね。

あなたが気持ちを伝えなければ、いまの関係が「今日壊れる」ことは確かにありません。ありませんが、いまの関係が「ずっと続く」とは思い難いということでした。

ありていに言うと……いつか、どこかの時点で「いまの関係」に変化は訪れます。それがどんな形で、何によって、いつ起こるのかはわからないわけですが、いつか変化は必ず来るのです。

いまの関係が壊れるのをおそれる気持ちはわかります。しかし、何も気持ちを伝えないことが逆に関係を壊す場合もあります。「関係を壊す」あるいは「関係が育たない」という意味です(こんなこと、私がわざわざ言わなくても、あなたは百も承知かと思いますけれど……)。

あなたが「伝える」か「伝えない」かという二択をにらみ、こわいから「伝えない」と決めてしまうなら、考えや準備はそこで止まってしまいます。

「もしも伝えるとしたら」という仮定を置くことは大事です。そうすることは、あなたが考えを練る役に立ちます。もしも伝えるとしたら「何と言おう」「いつ言おう」「どんなときに言おう」「どんなふうに言おう」「そもそも《言う》以外の伝える方法はないか」……と作戦を練るのです。

あなたが好きな先輩が、あなたにとって本当に本当に大切な人で、できることならこの気持ちを成就させたいというならば、じっくり考えましょう。「伝える」か「伝えない」かと結論に飛びつくのではなく、めちゃめちゃ考えて作戦を練るのです。頭を絞るときはいまです。

先輩とよく話したり、いっしょにご飯に行くというならば、それはいいことですね。自分の気持ちだけでなく、相手に関する情報収集もさりげなくしっかりやりましょう。

ご質問ありがとうございました。

がんばってください。

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