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後輩にうまくアドバイスできないとき、どうしたらいいか(教えるときの心がけ)

質問

結城さん、はじめまして。

ぜひ結城さんにお聞きしてみたいことがあります。

最近、会社の後輩から相談を受けることが増えてきました。

自分が経験したことや、「こうすればよかったなぁ」と思っていることであればそれをそのまま伝えています。

一方、自分は確かに経験しているけれど、どうしようもできなかったことや、ただ耐えたことなどを聞かれたときには、答えるのを躊躇してしまいます。

具体的にいうなら「到底この期間では終わらないことを顧客から求められているが、上司に相談しても助けてもらえない」といった状況です(話をわかりやすくするために極端な例にしています)。

私もこのような経験はありますが、結局のところ「残業をする」や「ただ耐える」という対処しかできませんでした。

これをそのまま答えることに躊躇してしまうのは、後輩にはこのような「ただ耐える」という行為をしては欲しくないし、もっと建設的に問題を解決して心穏やかに過ごしてほしいし、せっかく相談したのに「ただ耐える」のような回答をしたら、後輩がさらに落ち込む原因にならないか、と思っているからだと思います。

このように、自分の経験からは良いアドバイスをできそうにない場合、なにか他の方法はあるのでしょうか。

以上です。よろしくお願いいたします。

結城浩のメールマガジン 2020年7月28日 Vol.435 より

回答

ご質問ありがとうございます。ていねいに書いてくださったので、状況がよくわかりました。


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