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感情をあまり表にできなくて/自分より実力のある後輩にモヤモヤ/苦労して学んだことを気軽に教えてもらおうとする相手/再発見の発想法/

結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2022年7月19日 Vol.538


はじめに

こんにちは、結城浩です。

いよいよ、Web連載「数学ガールの秘密ノート」新シーズンが始まりました!

◆第361回 円と極座標(前編)

cakes終了にともなって始まった「数学ガールのお引っ越し」は無事に終わり、2022年7月1日に新サイトとしてオープンしました。

そして先週の7月15日(金)から、その新サイトでの「新シーズン」が始まりました。Web連載の「シーズン」は10週間続き、毎週金曜日に新しい記事が公開になります。もちろん今週の金曜日、7月22日には次の記事が公開となります。

こうした情報を通知する無料のニュースレター「数学ガールのお知らせメール」も数百人の登録者に増えました。cakesの記事を読んでくださった人の多くが登録してくださり、たいへん励まされています。

◆数学ガールのお知らせメール

Web連載「数学ガールの秘密ノート」は公開済みの記事はすべて前半を無料で試し読みできるようになっています。また、ひと月500円でご購読いただくと、すべての記事が読み放題になります。現在のところはまだcakes時代の収入とまではいきませんけれど、購読してくださっている方も少しずつ増えてきています。ありがたいことです。

楽しい数学読み物を書き続けていきたいと思っていますので、SNSでのご紹介、ブログ記事などでの試し読みの感想、そしてもちろんご購読などを通じてご支援いただければ感謝です。

特に、結城がリーチできない方々へ「最新回が無料で読める楽しい数学読み物があります」といった形でご紹介いただければ大きな助けとなりますので、よろしくお願いいたします。

◆Web連載「数学ガールの秘密ノート」

* * *

それでは、今回の結城メルマガも、どうぞごゆっくりお読みください。


目次

  • 自分の感情をあまり表にできないけれど - コミュニケーションのヒント

  • 自分よりも実力のある後輩にどう接するか - 学ぶときの心がけ

  • 苦労して学んだことを気軽に教えてもらおうとする相手にイライラ - 教えるときの心がけ

  • 非推奨 - 再発見の発想法


自分の感情をあまり表にできないけれど - コミュニケーションのヒント

質問

結城先生こんにちは。いつも質問への回答ありがとうございます。メルマガなども拝見しております。参考にさせていただいております。

私は今、少し悩んでいることがありまして、聞いていただければ幸いです。

私は、あまりしゃべるタイプではありません。しゃべるタイプではないとは言うものの、昔はもう少し話していた気がします。子供の頃に、しゃべることに対して何か抵抗感を持ったのだと考えています。

そのせいか、対人関係において、自分の感情を表にすることがなかなかできません自分の意見が無下に否定されたり誤解されることが怖いのだと思います。

たとえば、「これは嫌だ!やめてくれ!」と感情を直接的に伝えるのではなく、自分のことを分析したり感情を端折ったりして伝えてしまうところがあります。

「これは〇〇だと思うんだけれど…(違うんじゃないか)」や、「これが〇〇になった原因の一つだと思います」などと、当たり障りのない表現に変えて発言することが多々あります。

当たり前なのですが、このような話し方をすると、自分が思ったことを話していないので余計に誤解を受けやすくもなると思います。しかし、ふだん話さない分、話下手なのでどうしていいかわかりません。

結城先生は、どのようにお考えでしょうか。

回答

ご質問ありがとうございます。

過去に、自分の感情を話すことに抵抗感を持つ嫌な経験が(たぶん)あったために、自分の気持ちをあまり出さないようにするという状況はよくわかります。

まず大原則として、自分の気持ちが必要以上に傷つかないようにするのは大切だと思いますよ。言葉であれ態度であれ、自分の意見を否定されるのは怖いものです。それは本当にそうですから、及び腰になるのは無理もありません。

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