新しい本に向けての準備/判断の基準と自分の信念/親に恩返ししたい/飲み会が苦手/再発見の発想法/
結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2019年7月16日 Vol.381
目次
・親に恩返ししたい
・飲み会が苦手 - コミュニケーションのヒント
・判断の基準と自分の信念
・「数学ガールの秘密ノート」シリーズ第12作目に向けて - 本を書く心がけ
・質問したことがない人が質問するコツ - 学ぶときの心がけ
・エイリアス - 再発見の発想法
はじめに
結城浩です。
いつもご愛読ありがとうございます。
いよいよです! いよいよ今週から来週にかけてシリーズ第11作目となる、
『数学ガールの秘密ノート/ビットとバイナリー』
が刊行になります。
今週の火曜日に結城が《サイン本》を作ることになっており、それは全国の一部書店さんで発売されます。
具体的な書店さんのリストや発売日についてはまだ結城も知りません。
公開可能な情報を入手次第、Twitterやnoteなどでアナウンスすることになります。
ぜひ、応援してくださいね!
◆『数学ガールの秘密ノート/ビットとバイナリー』(アマゾン)
https://bit.ly/hyuki-note11
* * *
次の本の話。
結城は現在「数学ガールの秘密ノート」シリーズ第12作目の準備を進めているところ。現在やっていることは、後ほどお話しします。
また第12作目のレビューアさんの追加募集(0〜2名)がすでに始まっています。関心がある方はぜひご応募ください。
◆レビューア募集『数学ガールの秘密ノート』第12冊目(〆切は2019年7月25日)
https://math.hyuki.net/20190712000000/
では、今回の結城メルマガも、どうぞごゆっくりお読みください。
親に恩返ししたい
質問
結城先生、いつも素敵な文章をありがとうございます。
私が今悩んでいるのは進路に関してです。
私の家は昔から裕福ではなく、自分で言うのもなんですが、教育について比較的お金のかからない子どもだったと思います。しかし、勉強自体は好きなので偏差値的には日本で2番目の大学に入学することができました。
文系の学部なのですが、このまま就職すればそこそこの年収を稼いで父母を少し楽にできると思います。ただ、私としては勉強と研究をしたいので修士課程、そしてできれば博士課程に進学したいです。勉強も進み、研究したい分野も固まりつつあります。
父母は私に「好きなことをすれば良いよ」と言ってくれてはいます。この質問を書いていて分かりましたが、私の心は進学に傾いています。
質問を変えさせてください。親に何をすれば育ててもらった恩を返せるのでしょうか。どうすれば親は喜んでくれるのでしょうか。教えてもらえたら嬉しいです。
回答
ご質問ありがとうございます。
ご両親は、あなたの進学に対して協力的なようですね。本当にそれは良かったです。
私はあなたの親ではないので正確なところはわかりません。でも、あなたが充実した人生を送り、毎日を生き生きと幸せに過ごし、できれば周りに喜びを与えるような方となること。それを喜ばない親はほとんどいないと思いますよ。
あなたは親への恩返しを思っておられるようですが、それはもちろん大切なことです。折に触れて、あなたが感謝している気持ちを伝えるのはいいことだと思いますよ。子供に感謝されてうれしくない親はほとんどいないでしょう。
細かく言い出すとキリがありませんので、この二つですね。すなわち、あなた自身が充実して幸せな生活を送ること。そして、親に対して感謝の気持ちを持ち、それを伝えること。この二つです。親としては、この二つだけでも、大きな喜びと満足を感じると思います。
ともあれ、あなたはきちんと勉学に励み、しっかりと道を切り拓いてください。まずはそれが大きな恩返しであり、親孝行だと思います。
ご両親とも仲良く、お幸せにお過ごしください!
飲み会が苦手 - コミュニケーションのヒント
質問
初めまして。現在大学院修士1年の者です。
私は、飲み会など、十数人の人たちが集まる場でのコミュニケーションに苦手意識を感じています。彼らがどんな会話をして、どのような場面で笑うのか、楽しいと思うのかが分かりません。また彼らのノリについていけず、疎外感を感じたり自己嫌悪に陥ったりします。
結城先生は、飲み会などに積極的に参加しますか。もし積極的に参加するのであれば、どのようなことを意識してコミュニケーションをとりますか。
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