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春来ぬと人はいへどもうぐひすのなかぬかぎりはあらじとぞ思ふ

#壬生忠岑 (みぶのただみね) #古今和歌集 11 #jtanka

「春が来た」と世間では言うけど、鶯が鳴かないうちはまだ春は来てないだろうと思う。

「春来ぬ」は「春+来+ぬ」。「来(き)」はカ行変格活用「来」の連用形。「ぬ」は完了の助動詞。「春が来た」の意味。

「なかぬ」は「なか+ぬ」。「なか」はカ行四段活用「なく」の未然形。「ぬ」は打消の助動詞「ず」の連体形。「鳴かない」の意味。

「あらじ」は「あら+じ」。「あら」はラ行変格活用「あり」の未然形。「じ」は打消推量の助動詞「じ」の終止形。「そうではないだろう」の意味。

「とぞ思ふ」は「と+ぞ+思ふ」。「と」は格助詞。「ぞ」は係助詞。「思ふ」は、係り結びの法則で「ぞ」を受けて連体形。

はるきぬと ひとはいえども うぐいすの なかぬかぎりは あらじとぞおもう

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