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大学一年生、人生の方向性が定まらない(人生を歩む)

質問

結城先生へ。

こんにちは、大学一年生です。

高校時代まで運動部に所属していて「学校の授業と部活、授業の復習」で一日が終わるのをひたすら繰り返していたのですが、大学に入り、その競技のプロになれるわけでもないことに気づき、他に就きたい仕事も今はありません。

高校時代から、授業を聞いてテストで点数を取る程度の勉強はしていたので、今は人生の方向性を模索しながら大学の勉強をがんばっています。

今は便利な時代で、さまざまな成功者の習慣や考え方をインターネットを通して知ることができるので、試してみて、モチベーションが上がり、日々の生活は充実しています。

しかし、自分の本質的な課題である「人生の方向性が定まらない」ということが解決されません。もちろん全員がそういったものを定めてから努力するわけではないと思いますが、模索しながらも努力することがつらくなります。なにをきっかけにしたらいいのかがわかりません。

結城浩のメールマガジン 2020年1月7日 Vol.406 より

回答

ご質問ありがとうございます。

あなたの「気づき」はよくわかります。私自身もあなたと同年代のころに似たような思いを抱いていたからです。もちろん完全に同じではないと思いますけれど。

そして、非常に多くの人が、人生のどこかの時点で、あなたと似た経験をすると私は思っています。ある意味では、あなたがいま感じているような感覚に出会って初めて「自分の人生」を生き始めるといえるかもしれません。誰かに定められた人生ではなく、自分で見出す人生です。

そして、あなたがいま行っている「模索」は、安易な解答を外部に求められないものです。なぜなら、それを自分の目で見つけ、自分の腹に落とすところに意味があるからです。「これがあなたの人生」とポイッと与えられるなら、それは解答ではないともいえます。

せめて、深く悩むことなく自分の人生の方向性を見出したいものですが、そうそう自分のもくろみ通りには行かないものです。ですから、迷いつつ、もがきつつ、ジグザグながらも進んでいくしかないでしょうね。

運動部の場合には、たとえば「試合で勝つ」や「記録を伸ばす」のような明確な目的が最初からあることが多いといえます。だからなおさら、自分の人生の方向性を見定めるのを難しく感じるのかもしれません。目的を自分で見つけるところから始まるからです。

とはいえ幸いなのは、あなたは一人だけど、一人じゃないという点です。深さの違いはあれど、分野や方向性の違いはあれど、ほとんどすべての人が似たような思いを人生のどこかで抱いているという意味で、あなたは一人ではありません。

たくさんの人と話しましょう。親しい友人と深い話をしましょう。思いっきり本を読みましょう。学び、旅をし、恋をしましょう。若い時代の経験は、きっとあなたを作る土壌となってくれます。

以下、直接ではありませんが、あなたの思いに関わる文章をリンクします。

◆一生をかけてやり遂げる価値のあること
https://story.hyuki.net/20190217135700/

◆生きる目的
https://story.hyuki.net/20180409163612/

◆現在31歳。「生きがい」を見つけるにはどうしたらいいですか。
https://story.hyuki.net/20181027124422/

◆自分はいったい何をよりどころにすればいいのだろうか
https://story.hyuki.net/20180329224200/


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#結城浩 #人生を歩む #悩み #生活 #大学一年生 #人生の方向を模索

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