note10周年に寄せて/一日にできることはわずか/音読/catnoseさんのインタビュー/キャリアパス/
結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2024年4月16日 Vol.629
はじめに
おはようございます、結城浩です。
『群論への第一歩』の話。
紀伊國屋書店 梅田本店さんにて結城浩『群論への第一歩』が「自然科学の週間ベストセラー第4位」となっていました。みなさん、ありがとうございます!
※写真は編集部経由でいただきました。
『天才たちの日課』の話。
ある研究者&経営者さんに紹介された『天才たちの日課』という本を読みました。
この本では、フランクリン、フロイト、ピカソ、スティーヴン・キング、ヘミングウェイ、シュルツ(スヌーピー作者)など、たくさんのクリエイティブな人々の日常が淡々と描かれています(全部で百数十人)。
形式や長さはさまざまですが、概して短くまとめられていて気軽に読めます。また小難しい考察はほとんどなされず、どちらかというと有名人の日常を眺めている感じがしますね。
几帳面な人もいれば、ずぼらな人もいる。健康にうるさい人もいれば、破滅的な人もいる。毎日の生活を眺めていると、驚くほどクリエイティブな人たちもまた人間なのだなあ……と思わされます。
ただし、単なるのぞき趣味の本というわけではありません。自分の生活と引き比べることで思いがけない発見もいろいろありますね。
◆『天才たちの日課 〜 クリエイティブな人々の必ずしもクリエイティブでない日々』
「キャロット通信」の話。
こちらのWebコミックは、結城がここしばらく読んだものの中で最も(広い意味で)おもしろかったものの一つです。よろしければお読みください。
もしもあなたが未読なら、内容やあらすじを検索したりせず、いきなり読み始めるのがオススメです。私はそうやって読み始め、数十ページを一気に読み通さずにはいられませんでした。そして、深く考えさせられました。第5回トーチ漫画賞大賞受賞作。
◆綿本おふとん『創作文芸サークル「キャロット通信」の崩壊』
* * *
それでは今週のメルマガも、どうぞごゆっくりお読みください。
目次
一日にできることはごくわずか - 心の健康
note10周年に寄せて
音読を通じて見出す新しい世界
まとめ買いの謎 - ショート
catnoseさんのインタビューを聞いて思ったこと
現場の仕事か管理の仕事か - 結城浩の談話室
一日にできることはごくわずか - 心の健康
結城はしばしば「一日にできることはごくわずかだなあ」と感じます。
はっと気が付くと一日が終わろうとしている。でも、仕事の進捗はさっぱりだ——私はこれまでに何度そんな経験をしてきたことでしょうか。あなたはいかがですか。
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