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志望順位が低い大学に進学した大学一年生、学歴コンプレックスに悩む(学ぶときの心がけ)

質問

結城先生、私は大学一年生です。学歴コンプレックスに悩まされてどうすればいいかわからなくなってきました。

私は英語が好きでしたが、就きたい職は決まっておらず、国際、文化など英語のいろいろな分野を学び、大学で好きな分野を知っていこうと思っていたので、分野に絞られていない学部のみ志望しました。

受験した三校のうち二校に落ち、浪人やそれ以外の道も考えた末「偏差値で授業の質は落ちるかもしれないが、学ぶ内容は同じようなことだ」と思い、志望順位が一番低い大学へ行くことにしました。

しかし、大学での授業は高校の延長のようで、思った以上に発見が少ないのです。入ってわかったことですが、自分は大学に英語以外の授業の充実も求めていたのです。キャリア支援を受けたり、好きな分野を自由に学べたり、興味深い授業がたくさんあったりという他大学の話を聞き、少し恐怖を感じました。大学生活という点では同じなのに、就職などいろいろな面で差をつけられてしまうのかという恐怖です。

授業で百点を取る自信があるわけではありませんし、学びたい分野があれば大学に固執せず自分で学べばいいわけですし、大学は名前ではなく入学後に何をしたかが重要です。そのようなことはわかっているのですが、志望していた大学の名前があるとどうしても見てしまいますし、いろいろと考えてしまいます。自分の学力が大学名で他人に決められてしまうのが嫌なんだと思います。

よく考えて決めたことなのに大学受験をずっと引きずっている自分がいます。気軽に大学名をまわりに言えません。こんなとき、どうすればいいのでしょうか。大学名を気にしない考え方をし続けていれば変わるのでしょうか。浪人して合格しないと変わらないものなのでしょうか。

結城浩のメールマガジン 2018年6月12日 Vol.324 より

回答

ご質問ありがとうございます。

なかなか難しい問題ですが、ここは勝負どころです。

自分は何者なのか」を自分で定義する勝負どころだと思います。

ここから書くのはあくまで結城が思ったことに過ぎません。私はあなたの選択を左右しようとは思いませんし、そもそも「こちらにすべき」のような結論はまったく書かれていません。その点をよく理解ください。


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