結城浩
頭を柔らかくするにはどうしたらいいか
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頭を柔らかくするにはどうしたらいいか

結城浩

質問

結城さんに質問です。

「頭が柔らかい」とは、具体的にどういうことだと思いますか。「頭が柔らかい」とはどういう人のことでしょう。

また、思考の柔軟性はどのようにしたら獲得できると思いますか。

身体の柔軟性と同じように、思考の柔軟性がもともとあるのだろうなあと感じる人に出会うと悔しくなります。

結城浩のメールマガジン 2019年8月27日 Vol.387 より

回答

ご質問ありがとうございます。

自分が一度「こうかな」と考えた後、「いや違う、こうかもしれない」と別の考えに切り替えられる人、そのような人は頭が柔らかい人だと感じますね。

思考の柔軟性を獲得する方法は私もよくわかりませんが、少なくとも現在より少し柔らかくするくらいならわかります。

それは「自分の現在の考えは間違っているかもしれない」と思うことです。

逆に何があろうとも「自分の現在の考えは絶対に正しい」と思い続ける人は「頭が固い」と思いますね。そうじゃないでしょうか。

自分の現在の考えは間違っているかもしれないと思うように心がけるならば、少なくともいまよりは少し頭が柔らかくなりますよ。

頭を柔らかくするには、自分の考えをある程度まで否定する場合がよくあります。自分の考えを否定したり、打ち消したり、取り消したり、切り替えたり、間違いを認めたりすることが必要になります。

世の中には、自分の考えを否定することや自分の間違いを認めたりすることに非常に大きな抵抗を感じる人がいます。自分が一度決めたこと、一度思いついたこと、一度言ったことにこだわりすぎる人です。そのような人は「頭が固い」人と言われる可能性が高いでしょうね。

もしもあなたが「自分の頭を柔らかくしたい」というなら、とりあえず「『この人は思考の柔軟性がもともとあるのだろうなあ』という自分の現在の考えは間違っているかもしれない」と思ってみてはどうでしょう。

これはあなたに対して意地悪で言ってるのではありません。自分の頭が固い(自分の正しさを信じて疑わない)のに気付くのは、頭を柔らかくするのに有効であるといいたいのです。

自分が引っかかる考え方を丁寧に深掘りして「自分のこの考えは間違っているかもしれない」と考えること。間違っているかどうかはさておき「違う考え方はないかな」と切り換えること。そうすれば、頭が少し柔らかくなるのではないでしょうか。

そのように丁寧に深掘りするなら、頭の柔軟性よりもっと大事な「あなたに固有の宝物」を発見する予感があります。ぜひ考えてみてください。

ご質問ありがとうございました。

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結城浩
本を書く生活がもうすぐ30年目。著書は『数学ガール』『プログラマの数学』『暗号技術入門』『数学文章作法』など50冊以上。活動内容は https://mm.hyuki.net/n/n5f00c9cd281c をご覧ください。2014年度の日本数学会出版賞を受賞しました。