合格後の参考書/最後の一歩を読者に委ねてしまう心理/Blenderを始めました/繰り返し語る言葉/《本番書き》/
結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2022年3月22日 Vol.521
はじめに
結城浩です。
最近は気温の変化が激しいです。夏のように暑い日と冬のように寒い日が交互にくるのは困りますね。
「気分」とはよくいったもので、天気や気温や気圧から「気分」は大きな影響を受けます。
天気がよくて適度な気温だと、いろんなことに前向きに取り組める気持ちになります。それに対して天気がわるかったり気圧が低かったりすると、何となく気持ちが乗らず、何もしたくなくなります。
何度か紹介していますが、気持ちが乗らないときには「お腹ドライヤー」が効きますよ。ドライヤーの温風をお腹や背中、首のまわりなどに当てるのです。やけどしないように注意しつつ、じんわりと温かみを味わうようにします。そうすると、驚くほど気分が上向きになります。
ぜひ、お試しください。
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それでは、今回の結城メルマガも、どうぞごゆっくりお読みくださいね。
目次
大学進学が決まったが、読み切れていない受験参考書が気になる - 学ぶときの心がけ
最後の一歩を読者に委ねてしまう心理 - 文章を書く心がけ
ノートパソコンを作る - Blenderを始めました
自分はどんな言葉を繰り返し語っているか - 散歩しながら考えたこと
ふと思い出す風景 - 仕事の心がけ
《本番書き》の本質は「決着をつけていく」ところにある - 本を書く心がけ
CAPTCHA - 再発見の発想法
大学進学が決まったが、読み切れていない受験参考書が気になる - 学ぶときの心がけ
質問
結城さん、こんにちは。大学進学が決まった高三です。
大学受験は終わったのですが、高校時代に買った大学受験用参考書のうち、まだ読み切れていないもの、理解しきれていないものが何十冊もあります。すべてを読み切らないと気が済まないように感じ、モヤモヤしています。
モヤモヤする原因は、大学受験範囲を理解し切れていないのを不安に感じるからで、また、せっかく買ってもらった参考書に取り組まないでいるのが「もったいない」と感じるからだと思います。
先輩たちからは「受験参考書を卒業して『○○学入門』といった本を早く読んだ方がいい」という声をよく聞きます。ですから、自分のモヤモヤする気持ちのために受験参考書から離れられないでいるのは良くないのではないか、と悩んでいます。
もちろん、趣味として好きに読み続ければいい話なのかもしれませんが、時間を有意義に使いたいとも考えているため、受験参考書から離れたい気持ちもあります。
やはり、大学受験範囲という枠組みを設けられていない本に取り組むようにした方が良いのでしょうか。それとも、受験参考書を読み続けても良いものなのでしょうか。
回答
ご質問ありがとうございます。
一概に「こうだ」とは言えませんけれど、あなたの話を聞く限りは、受験参考書を越えた本に触れた方が良いのではないかと思いますよ。
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