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「永遠の入門者」から脱するには(学ぶときの心がけ)

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質問

結城さん、こんにちは。質問したいことがあります。

永遠の入門者」から脱するにはどうすればよいでしょうか。

最近入門書を読むことにハマっています。新書など、初学者向けにわかりやすく書かれたものは読んでいて楽しいです。専門的な本は咀嚼に時間がかかるのに対し、入門書では噛み砕いた説明がなされており、読了感がすっきりしていると感じます。しかし最近、「本を読む満足感」と「本から得る栄養」とは区別して考えるべきなのではと思い始めました。

確かに入門書は読んでいて楽しいですが、それは表層的な知識が増えただけじゃないか。いずれ忘れてしまうのではないか。そのような不安もあり専門的な領域に食指を動かすべきなのではないかと考えました。もっと専門的な知を身につけるべきなのではないかと感じたのです。

そもそも「永遠の入門者」という表現が矛盾だという点にも気づきました。門に入るという動作を永遠に繰り返す。それは門から続く道を歩んでいないということになります。

そこで質問です。結城さんはどのようにして「永遠の入門者」から脱するのがよいと思いますか。結城さんの意見をうかがいたいです。

結城浩のメールマガジン 2021年10月26日 Vol.500 より

回答

ご質問ありがとうございます。

これはすばらしい質問です。あなたの質問に短く答えるならば、

「入門」という概念を必要以上に気にしないこと。
「入門」かどうかではなくて《自分の理解の最前線》をいつも意識すること。

になるかと思いました。

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