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自分の「上位互換キャラ」が出てくると逃げてしまう

質問

私は「希少価値で価値を高める」というタイプですが、自分の「上位互換キャラ」といえるような人が出てくると、たちまち恥ずかしくて何もできなくなってしまいます。

どのように自分と向き合えばいいでしょうか。

結城浩のメールマガジン 2018年9月11日 Vol.337 より

回答

ご質問ありがとうございます。

お気持ちはよくわかります。自分があるニッチな特性を持っていて、その特性が希少であることで価値を保っていた。でも自分と同じ特性を備えている人が現れて、しかも自分よりも「強い」となると逃げたくなったり、シュンとしてしまうものです。

率直にいうと、希少であることで価値を高める戦略というのはある種の幻想ではあります。というのは、どんなにニッチだと思う場所をねらったとしても、それは結局「自分が見ている範囲に限ってはニッチ」ということですから。

いずれにせよ、実力をつけるか、神経を太くするか、上位互換な人がいないような場所にさりげなく移動していくか。どのように進むかはあなた次第じゃないでしょうか。上位互換キャラが出てきて逃げ出してしまうのも、実は悪いことばかりではありません。

ただし、希少であることで価値を高める戦略を真剣に推し進めていくと、先鋭化するか、世界や視野をどんどん狭くしていくことにならざるを得ないと思いますので注意は必要ですね。

ところで、もっと大きな話があります。それはそもそも「あなたがあなたを気に掛けているほどは、他人はあなたのことを気に掛けていない」かもしれないということ。あなたは「自分と向き合う」という表現を使っていましたが、本当に必要なのは「自分を忘れる」ことかもしれませんよ。たとえば、自分ではなくて、自分の好きなものに意識を向ける。「自分はどう見られてもいいや。この好きなことを追求しよう」と開き直る。「自分を忘れる」というのは、そういう意味です。

自分を忘れ、広い世界に目を向けてみましょう!

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#結城浩 #日々の日記 #上位互換キャラ #自分に向き合う #自分を忘れる


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結城浩

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本を書いて生活しています。著書は『数学ガール』『プログラマの数学』『数学文章作法』『暗号技術入門』など多数。詳しい活動内容は https://mm.hyuki.net/n/n5f00c9cd281c をご覧ください。2014年度の日本数学会出版賞を受賞しました。