初学者にプログラミングを教えるとき
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初学者にプログラミングを教えるとき

質問

結城さんに質問です。

大学のサークルでプログラミング初学者に対し、講座形式でゲームプログラミングを教えようと考えています。

そこで質問なのですが、プログラミングを教える際「コードの意味を適宜説明しながら写経してもらう」のと「写経で完璧に動くコードを書いてもらってからまとめて意味を説明する」のとでは、どちらが学びやすいと思われますか。

結城浩のメールマガジン 2019年6月11日 Vol.376 より

回答

ご質問ありがとうございます。

プログラミング初学者といっても意欲や理解度はさまざまです。なので、基本的には教えられる側の反応を見て、判断し調整していくのがいいと思います。その意味では、あなたの提示した選択肢のどちらでも構わないと思いますし、最初から決めてしまって相手に合わせないとしたらまずいと思いますよ。

教えられる側はプログラミングの初学者ですが、教える方も教える活動の初学者ですから、柔軟に考えるのがいいと思います。

あなたが提示する選択肢からやや離れてしまうのですが、一般論としては、「動くもの」を早めに提示する方がいいと思います。

どうしてそう思うかというと、現実的に「動くもの」があると楽しいし、自分は正しいことをやっているという安心感が得られるからです。いったん動くプログラムを提示してから、それを少しずつ変えて動きの変化を見てもらったり、ときには変えて動かなくなったりするのを見てもらうのがいいでしょう。

動かなくなっても焦る必要はない。最後の変更を元に戻せば、また動く。ということを体感することは大事です。そのような体験に合わせてバージョン管理ツールのことを教えれば最強ですね。

最近の学生さんは「まちがい」を極度に恐れる傾向があります。まちがいを恐れるあまり試行錯誤をいやがったり、エラーを起こすことに抵抗を感じたりするようです。ですから早いうちに「まちがっても大丈夫なんだよー」と伝わるのは重要ですね。

プログラミングを教えるというのは、チャレンジングですが楽しい活動です。しっかりと、学ぶ人の気持ちになって教えてくださいね!

Enjoy!

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結城浩

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本を書いて生活しています。著書は『数学ガール』『プログラマの数学』『暗号技術入門』『数学文章作法』など多数。詳しい活動内容は https://mm.hyuki.net/n/n5f00c9cd281c をご覧ください。2014年度の日本数学会出版賞を受賞しました。