信頼関係がすべての基礎(教えるときの心がけ)
※ほぼ半分を無料公開しているノートです(結城メルマガVol.057より)
「教えるときの心がけ」のコーナーです。ここでは教えるときのちょっとしたヒントをお話しします。
「教える」といっても教える仕事をする人(たとえば学校の先生)だけを想定しているわけではありません。私たちはいろんな場面で「教える」活動を
行うものです。
会社で上司が部下に、
先輩が後輩に、
学校で友人に、
家庭で自分の家族に…
その「教える」という活動に焦点をあててお話をするのがこのコーナーです。「教える」という活動では、教える人と教えられる人(学ぶ人)がいますので、お話を進める都合上、以下では「教師」と「生徒」と呼びましょう。
今回は、
というお話をします。
信頼関係を言い換えてみる
「信頼関係がすべての基礎」というのは、なんと言いましょうか、心がけ中の心がけです。しかも「教えるとき」に限らず、すべての人間関係における心がけでもあります。
とはいえ、いまからお話ししようと思うのはそれほど大げさなものではなく、以下のように言い換えられる関係のことです。
いかがでしょうか。
うん、確かにそういえそうです。しかも、そのような事例まで具体的に想像できそうですね。
耳を傾ける
教師がどんなに深い知識を持っていても、そして生徒がその知識を身につけたらすばらしいことが起きるとしても、生徒が教師の言葉に「耳を傾けない」としたら、何の意味もありません。それはちょうど、詰まったパイプや、切れてしまったネットワークケーブルのようなものです。
教師が教える内容を整えるのは必要ですし、生徒が教えられたことを実践するのも必要です。しかし、それらの大前提として、まず第一に生徒が教師の言葉に「耳を傾ける」ということが必要でしょう。
生徒は耳を傾けているか?
教師は、生徒の状態に関心を持つ必要があります。自分(教師)が一生懸命話すだけではなく、生徒が自分に耳を傾けているかに注意する必要があります。生徒が単に注意力散漫ならばまだいいのです。問題は生徒が、
と意識的に考えてしまうなら、その「教える」という活動はかなりの確率で失敗します。
ですから、生徒の信頼を失った教師は、しっかりと信頼を回復しなければならないでしょう。
信頼を得る方法
教師にとって生徒からの信頼は非常に重要なものですが、どのようにしたら信頼を得ることができるのでしょうか。
残念ながら「信頼を得る万能の方法」というものはありません。しかし、信頼を得るためのいくつかのヒントと心がけはありますので、以下ではそれをお話しします。
信頼を得る方法1: 約束してそれを守る
信頼を得るための一般的な方法として、
というものがあります。教師の場合には、それは、
ということが基本になります。少し例を挙げましょう。
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