二世代に渡って(日々の日記)
結城は読者さんから、こんな感想をいただくことがあります。
「私は結城さんの本を読んで学びましたが、最近になって私の子供も読み始めました」
このような感想には感激しかありませんね!
私は、このような感想をいただくと「中学校の教師をしていた父」のことを思い出します。父は長年教師をしていたので、親と子の二世代に渡って教えることがよくあったらしいのです。
あるとき、父が笑いながらこんな話をしてくれました。
授業で「よし、じゃあ〇〇に答えてもらおうかな」と生徒を指名した。するとその生徒は、苦笑しながら「先生! それ、母親の名前です!」と答えたんだ。
父がしてくれたこの話を思い出すとき、私はいまは亡き父にこう伝えたくなります。
「ねえ、お父さん。私の本も二世代に渡って読者さんに読んでもらっているみたいですよ」
「二世代に渡る生徒」に「二世代に渡る読者」。父と私は「二世代に渡る相手に伝える仕事」を二世代に渡って行っていることになりますね。
結城浩のメールマガジン 2019年2月5日 Vol.358 より
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