自力で解けない問題を解く意義/自作アプリのシンプル化/上手な質問/他人をほめることができない理由/
結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2023年11月7日 Vol.606
はじめに
こんにちは、結城浩です。
談話室の申し込みの話。
結城はビデオをオフにしたZoomを利用して、一対一でおしゃべりするネット企画「結城浩の談話室」を毎週土曜日に実施しています。これまでに20人以上の方々とさまざまな会話を楽しみました。
2023年11月分はすでに予約が埋まっており、現在は12月分の申し込みを受け付けしているところです。
〆切は2023年11月14日(火)ですが、申し込みが多い場合にはそれ以前に打ち切る場合もありますので、お早めにどうぞ。
詳しくは以下の公式ページから「申し込みフォーム」へのリンクをたどってください。
◆結城浩の談話室
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今回の結城メルマガでは「自分では絶対に解法が思いつけないような問題を解く意味」や「上手に質問をするときの心構え」など、学ぶときの心がけを紹介します。また、結城が自作アプリを楽しむときに心がけている「シンプル化」のこと、また、心の健康のコーナーでは「他人をほめることができない」についてあれこれ考えます。
それでは、今週の結城メルマガも、どうぞごゆっくりお読みください。
目次
解法が絶対に思いつけないような問題を解かされる理由 - 学ぶときの心がけ
自作アプリを長期的に使い続けるためには「シンプル化」が大切
上手な質問のコツとコミュニケーション - 学ぶときの心がけ
他人をほめることができない理由 - 心の健康
解法が絶対に思いつけないような問題を解かされる理由 - 学ぶときの心がけ
質問
結城先生に質問があります。
自分は大学生です。
数学の教科書に出てくる問題で「そんな解法、思いつくわけない」と言いたくなる証明問題を何度も見かけます。そんな問題を出題する価値や、それを学生が解く価値とは何でしょうか。数学的に重要で興味深い問題なのかもしれませんが、解く側の気持ちとしては、ただ意地悪な問題としか思えないのです。どのように向き合うべきでしょうか。
回答
ご質問ありがとうございます。
確かに「そんな解法、思いつくわけない」と言いたくなる証明というのは実際によくありますね。
もしも「問題を解くこと」を第一義とするならば、そんな問題に取り組むことに意味がないと感じるのも無理はありません。自分では絶対に解けない問題を解かされるというのは、不可能なことを命じられているように感じるからです。
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