
冷凍保存された言葉
結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2016年11月8日 Vol.241 より
結城は「誰かが言った一言」をずっと記憶していることがあります。それこそ何年も何十年も。それは、自分の中でうまく収まりどころが見つからない言葉や、理解できなかった言葉であることが多いですね。未来の自分がその謎を解いてくれることを期待して、そっくりそのまま文字通りに記憶しているのです。まるで、言葉を《冷凍保存》しておくみたいに。
そんな言葉の一つに、母が二十数年前に言った一言があります。母はこんなことを私に言いました。
「お母さんは、本当に子供だった。子供だよ」
母は当時、自分の人生を振り返って、子育てにおいても職業生活においても、自分のことを「子供だった」と表現したのです。結城がその言葉を聞いたのは大学を出てしばらくしたころ。
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