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家族に対して勉強と進路のアドバイスをするのが難しい(コミュニケーションのヒント)

質問

【勉強と進路の上手い話の仕方】

高校生の妹がいます。彼女とは勉強の話もしますが、「志望校に行きたいなら成績上げないと(=適切な勉強をしなさい)」という話をすると、毎回「できるからって見下すな」と不貞腐れて話が進みません。実際、妹よりも私の成績は良かったのですが、見下して言っているわけではありません。

私のころに比べて、近年の大学受験は難化の傾向があります(私のころは偏差値50で合格濃厚だった学校でも現在は偏差値60あってもザラに落ちています)。この難化は、高校生活での実績を重視されるようになったことだけが要因ではなく、私立大学の合格者数減少なども関わっています。「良いこと」をしていれば勉強をせずに志望校に進学ができるわけではないのです。大学入学後のことを鑑みても、高校生の間にきちんと勉強はしておくべきだとも感じます。

妹はいつも口ばかりで行動に移さないから結果が出にくいことが容易に考えられるのですが、本人はそれを理解していないように思います。努力をせずに人の能力を羨むのはお門違いだとも感じますが、今後も私が進路に関して(そして必然的に勉強に関しても)彼女と話していかなければなりません。どのように接していけば良いでしょうか。先生から私達姉妹はどのように見えますか。

(大学受験の実状に関しては高校生のみなさんに心得てもらいたいですね)

結城浩のメールマガジン 2020年6月9日 Vol.428 より

回答

ご質問ありがとうございます。

姉妹であれ、親子であれ、いつもそばにいる家族を相手にして教えたり諭したりするのは非常に難しいものです。他人に対しては寛容になれることでも、身内に対しては「きつい」言い方になる人はたくさんいます。

また逆に、いつもそばにいる家族から教えたり諭されたりしたことを素直に受け入れるのも難しいことです。他人からのアドバイスならすっと聞けることでも、家族から言われると「なに言ってんの」と言いたくなるケースです。

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