妻との会話(思い出の日記)
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* * *
先日の土曜日。夕食の後、コーヒーを飲みながらの会話。
私「うまく言えないんだけれど、最近『ああ、本当にそうだなあ』と思うことがあって」
妻「何のこと?」
私「何ていうか、世の中のあり方というか、人生というかそういうものについて」
妻「あら、すごい話」
私「確かにそうだ、と思うんだけれど、うまく説明できない」
妻「説明できないけれど、確かにそう思う?」
私「うん。ほら、そういうことってあるじゃない。自分の中では実感として確かなんだけれど、人に説明すると嘘っぽいというか、説明にならないようなこと」
妻「まあね」
私「そういう感じ。うーんとね……『この世というのはtransientでvolatileなものだ』『この世はshadow landsなのだ』『私たちは旅人である』という感覚」
妻「ふうん……。文章にしてみたら?」
私「自分の中では、すごく実感としてわかってるんだけど、文章で説明しても、うまく伝わりそうにないんだよね」
妻「そういうときにはね、物語を書くのよ」
私「……」
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