プログラマの「宗教論争」/勉強のゴール/賞を取った本の良さ/数学の勉強/黒い感情/
結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2021年3月30日 Vol.470
目次
・プログラマの「宗教論争」
・勉強のゴールの定め方 - 学ぶときの心がけ
・賞を取った本の良さがわからない
・数学の勉強、足場を固めるか先に進むか - 学ぶときの心がけ
・黒い感情との付き合い方
はじめに
結城浩です。
いつもご愛読ありがとうございます。
現在執筆中の『数学ガールの秘密ノート』第15作目は、ようやく第4章をレビューアさんに送ることができました。だいぶ本書の全体像が見えてきました。まだまだたいへんな時期は続きますが、大きな山をいくつか越えた感触がありますね。
引き続きがんばっていきます。
心の中の声の話。
結城は、ミトンタイプの「鍋つかみ」を使うたびに「パペットマペット」と心の中で言ってしまいます。毎回です。
そういうの、何なんでしょうね……
※「パペットマペット」はウシさんとカエルさんの二匹の縫いぐるみによる漫才コンビ。
* * *
では、今週の結城メルマガも、どうぞごゆっくりお読みください。
プログラマの「宗教論争」
質問
プログラマが言う「それは宗教の関係でできない」はどういう意味でしょうか。
おそらくキリスト教や仏教のことを指しているのではなく、ニュアンスとしては「それはしたくない」程度のものかと思うのですが、なぜこのような言い方をするのでしょうか。
なにか元ネタのようなものがあるのでしょうか。
回答
ご質問ありがとうございます。
ご質問にある「宗教」は、あなたが書いておられるようにいわゆる宗教のことではないと思います。
「宗教」と表現する元ネタは知りませんが、ニュアンスはわかります。「本人にとっては日々の活動に関わるものでありながら、論理的にそれが正しいと決められるものではなく、不毛な論争になることも多い」というニュアンスでしょう。
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