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攻撃的なメールに苦しんでいる(コミュニケーションのヒント)

質問

結城先生、いつも質問にお答えいただき、ありがとうございます。

先輩と一緒に大学の仕事をしているのですが、先輩からのメールがすべて攻撃的です。

先輩が言っていることはもっともなのですが、攻撃的な言い回しからストレスを受けてしまい、内容を受け止める余裕が生まれません。情けないことに、大学に行くのが嫌になり苦しいです。

私は忘れっぽく仕事も遅いので、この先輩に自分の仕事を頼んでしまうことがよくあります。原因はそこにある気がします。

結城先生は、攻撃的なメールを受けとることはありますか。

攻撃的なメールに対しては、どのように対処したらいいのでしょうか。

また、仕事が遅くて、かつ減らせない場合はどうすべきなのでしょうか。仲間に相談するのも手かと考えています。

結城浩のメールマガジン 2019年7月23日 Vol.382 より

回答

ご質問ありがとうございます。まずは基本原則から確認しましょう。

「言葉の暴力」は「暴力」です。

このことをまずしっかりと覚えておきましょう。攻撃的なメールというのが具体的にはどういうものかはわかりませんが、大学に行くのが嫌になるくらいなのですから、ほぼ確実に暴力です。

「言葉の暴力」は「暴力」です。もしも、その先輩から受け取るメールがすべて攻撃的だとするなら、会うたびに棍棒で殴りかかられるようなものです。どれだけ納得いく内容を言っていたとしても、棍棒で殴りかかりながら言う相手の方が間違っています。いつも棍棒で殴ってくる人の近くに行くのがいやになるのはあたりまえです。情けないなんてことはまったくありません。

私自身は攻撃的なメールを受けることはそれほど多くはありませんが、ゼロではありません。書かれた内容は情報としては受け取りますが、攻撃的な部分は基本的には無視します。あまりにもひどいときにはその程度に応じて対処します。

「大学の仕事」がどんな位置付けにあるのか、私にはわかりませんが、あなたが取り返しのつかない状態になる前に急いで対処しましょう。無視する、逃げる、訴える、その他の対処方法はたくさんあります。棍棒で殴りかかってくるような人に、義理を感じる必要はまったくありません。

ともかく、一人で抱えないで、誰かに相談しましょう。

返信

結城先生、こんにちは。

「攻撃的なメール」について質問させていただいた者です。

結城先生のお答えを読んだり、大学の相談窓口にも相談したりして、メールに対して対策を立てることを前向きに考えられるようになりました。ありがとうございました。

この先輩と働くまでは、もっと私はいきいきしていた気がします。暴力を受けるとあっという間に視野が狭まる恐ろしさを感じました。

今後もいろいろ工夫してみます。ありがとうございました。

返信への回答

お役に立てて良かったです!

「暴力を受けると視野が狭くなる」というのは、よくわかります。

世界が広がるはずのあなたの大学生活が守られますように!

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