自己紹介が苦手です!
質問
結城先生、いつもメールマガジンを拝読しております。緊張していますが、質問メールを送ります。
私は会社員ですが、とにかく「自己紹介」というものが苦手で緊張します。
新人が配属される時期はとてもゆううつです。業務時間での自己紹介は名前を言うくらいなのでまだよいのです。夜の飲み会で長めの自己紹介を順番にやっていくという状況がとても緊張します。
自分の番になるまでは緊張しっぱなしで、自分の自己紹介は支離滅裂で(いつでもそうなります)、自己紹介が終わるとうまく自己紹介できなかった自己嫌悪で心がいっぱいになります。
ですから新人が配属される時期はとてもゆううつになります。同期の人間でこんなに緊張して自己紹介が苦手なのは自分だけだと確信しています。
他の人はみんなの笑いを取ったり、とてもリラックスして自己紹介をしています。なんとかならないものでしょうか。
回答
ご質問ありがとうございます。いつも結城メルマガをご愛読いただき感謝です。
自己紹介、特に長めの自己紹介が苦手ということですね。お話をお聞きして、あなたが感じる緊張感がよく伝わってきます。
お答えになるかどうかわかりませんが、結城が思ったことを少し書きますね。
まず、自己紹介に限らず、人前で何かを話すというのはそもそも緊張するものだと思います。
そこにいる全員の視線が自分に向くというだけで、普通はどきどきしたり、アガったりします。これは誰でもそうです。多かれ少なかれ、誰でも。例外なく。
まったく緊張せずにさらっと人前で話しているような人もいますが、その内面はどうだかわかりません。実際には緊張しているのだけれど、それを外に見せないのがうまいのかもしれません。人の心の中まではわからないものです。ですよね。
逆に、あなたは自分の自己紹介を「支離滅裂」と表現なさっていましたが、実際には、他の人はそれほど「支離滅裂」と感じていないかもしれませんよ。主観的な印象と、客観的な印象というのは本当に違うものですから。
人に何かを話す。
人に何かを話して、伝える。
それは、とても難しいことです。一対一でも難しいことです。ましてや、一対多で、多くの人に伝えるのは、ほんとうに伝わるようにするのは難しいものです。ですから、緊張するのは当然のことです。
さらに、「自己紹介」をするような局面では、多数の相手は自分のことを知らないわけですよね(知ってたら自己紹介なんていりませんからね)。これもまた難しい要素です。
では、どうするか。
ここではいちおう、
くらいの目標設定をしましょうか。いきなり、
というのはハードルが高すぎますよね。
* * *
最初に、さっきいくつか挙げた「自己紹介の難しさ」を軽減する方法を考えましょう。
人前で自己紹介をすると「一対多」になってしまう。これを軽減するにはどうするのがいいか。
一つの方法として、自己紹介をするときに「自分が緊張しないですむ人」を見つけておく手があります。そして基本的にその人を見て、その人に話すようなつもりになる。もちろんそれだけでは、全員に伝わらないでしょうから、可能なら、ときどきまわりを見渡すのがよいでしょう。でも「この人なら大丈夫」という人に向けて話すつもりになれば、「一対多」を軽減できます。
多数の相手は自分のことを知らない。この状況で何を話すのがいいのか。
自己紹介だからといって、自分のことをすべて話す必要はありません。そもそも、聞き手の気持ちになってみれば、自己紹介のときにたくさんの情報をぺらぺらと話されても記憶できるわけもなく、大半は聞き流すだけですよね。ですから、あれも話さなきゃ、これも話さなきゃとあたふたするのではなく、一つのことに絞って話す方が落ち着けます。
* * *
次に、自己紹介のコツを一つ伝授します。
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