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高校数学で多くの人がつまずく単元は何ですか(学ぶときの心がけ)

質問

春から高校生になります。

高校数学で、多くの人がつまずくところはどの単元でしょうか。

結城浩のメールマガジン 2018年3月6日 Vol.310 より

回答

高校入学おめでとうございます。たっぷり学んでくださいね!

ご質問にお答えします。

以下は私が個人的に思っていることなので、一般的にいえることかどうかはわかりません。

高校で数学を学んでいて、いろんな単元でつまずく人がいると思います。

でも実は「その単元が難しいからつまずく」というわけではないと思っています。

数理的な経験のストックに頼る危険性

たとえば小学校の算数や、中学校の数学を考えてみましょう。

ちょいと気の利いた子なら、自分の直感や経験を使って数学のいろんな問題を解くことができます。本に書かれた定義をあまりちゃんと読まなくても、書かれている文章を地道に追わなくても、論理の流れをしっかりつかまなくても、問題が解けてしまいます。

それは、自分の中に「数理的な経験のストック(蓄え)」がたっぷりあるので、問題が出てきても、そのストックと照らし合わせて答えられるからです。

問題が出てきたら、自分の中のストックをささっとチェックし、それで答えられます。でも、それだけをやっているとどうなるでしょうか。ストックにない問題が出てくると、急激に数学が理解できなくなります。

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