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小説を書くきっかけがほしい/恋って、どんなもの?/文章書きとカフェイン/ダンボール箱と軍手

結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2024年7月23日 Vol.643



はじめに

おはようございます、結城浩です。

「結城浩の談話室」申し込みの〆切は本日23日(火)です!

「結城浩の談話室」は、Zoomを使い、結城浩と二人で1時間自由におしゃべりするネット企画です。参加には申し込みが必要で、8月分の申し込み〆切は、このメルマガが配信される本日、2024年7月23日(火)です。

詳しくは以下のWebページにて。いっしょにおしゃべりしましょう!

◆結城浩の談話室


KADOKAWAグループのシステム障害の話。

KADOKAWAグループのシステム障害が発生してから1ヶ月以上が過ぎました。

結城浩のメールマガジンは「note」と「まぐまぐ!」と「ニコニコチャンネル」で同一内容を配信していますが、ニコニコがサービス停止しているのに伴い、2024年6月11日(Vol.637)以降ニコニコチャンネルでの配信を一時的に停止しています。配信が再開してから未配信の分をお送りする予定です。ご了承ください。

◆KADOKAWA Corporation
https://tp.kadokawa.co.jp/

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それでは今週のメルマガも、どうぞごゆっくりお読みください。



目次

  • 文章書きとカフェイン

  • 恋って、どんなもの?

  • ダンボール箱と軍手

  • 「ほどよい」タイムラインとは何だろう

  • 新紙幣のこと - ショート

  • 執筆作業と分割統治 - 本を書く心がけ

  • 小説を書くきっかけがほしい - 文章を書く心がけ





文章書きとカフェイン

免責:以下の文章はカフェインについて書いていますが、私は医療関係の専門家ではなく、結城の個人的な体験を書いているに過ぎません。どうぞご注意ください。

コーヒーを飲むと頭がよく回ります。それはおそらくカフェインの影響が大きいでしょうね。私は大体ミルクも砂糖も入れずブラックで飲むんですが、糖分もあると頭の回転にはさらに良いのかもしれません。

コーヒーを飲んだときには頭の回転が良くなるので、そのときに自分が見るものや聞くものは注意するようにしています。自分の中に深く入り込むような感覚があるからです。たとえば、コーヒーを飲みながら勉強の本を読むのはとてもいいですね。勉強したことを考えたり、調べたりするときに頭がよく回る。何も問題はありません。

でも、コーヒーを飲んで頭の回転が良くなっているときに、ネットで不愉快な文章や乱暴なメッセージを読むのはいささか危険です。また、特に頭を使う必要のない気楽な読み物を読むのはちょっともったいない感覚があります。もったいないというのとも違うかな。リラックスして読めるものを頭のエンジンをフル回転して読むのは、散歩道をスポーツカーで走ろうとしているみたい。

もちろん、コーヒーを飲みながら何を読むか、何を見るか、何を考えるかなんていうのは大変プライベートなことですから、他の人に強制するつもりはありません。単に自分の感覚を述べているだけです。

頭を回転させて仕事に臨みたいときには、コーヒーとチョコレートが私のお気に入りの組み合わせです。コーヒーの銘柄はこだわりませんけれど、チョコレートはたいてい「チョコレート効果」の86%と95%の二種類を食べるようにしています。両方とも大きな箱で購入していて、それぞれ1日に2個ずつ、合計4個と決めて食べています。「チョコレート効果」は高カカオで低GI食品(血糖値がおだやかに上昇する食品)なのだそうですよ。

毎日体験していることですけれど、コーヒーを飲んだりチョコレートを食べたりすると、本当に頭の回転が変化します。コーヒーを飲むまでは何となく頭がぼんやりしていたのに、コーヒーを飲んで少し経つと急にいろんなアイディアが浮かんだり、目にする複数の項目のあいだに関係性を見出したりします。「あっ、いま調べているこの項目は、あの章の解説として使えるぞ!」といった気付きが生まれるのです。

言うまでもないことですが、そのような関係性の発見は、文章を書く上で絶大な効果を発揮します。その発見をうまく制御できるなら、たいへん望ましい状況といえます。

ただし、この「うまく制御できるなら」というのが曲者です。頭がくるくる回って次々に発見があると、つい調子にのってガブガブとコーヒーを飲み過ぎてしまいがちだからです。飲み過ぎるとどうなるかというと、あまりにもたくさんの項目に関連性を見つけ出してしまいます。あれも使える、これも使える、あっちとこっちは合わせて考えられる。すごいすごい!……と言ってるうちに頭がくるくるくると暴走してしまいます。

その状態が続くと、文章が支離滅裂になってしまったり、急に疲れが出てきたり、気分が悪くなったりします。当然ながらそれは文章を書く上では大きな障害になります。食べ過ぎ・飲み過ぎは要注意です。

よく錯覚してしまうのですが、自分の頭が文章を作っているのであって、コーヒーやチョコレートが文章を作っているわけではありません。ですからたくさんの文章を書くためにコーヒーやチョコレートの分量を増やすというのは賢明ではありません。

頭が過剰にくるくる回って収拾が付かなくなってしまったとき、結城は水分をたくさん取ってできるだけ早くカフェインを体内から出すようにしています。健康に関わりますので、食べ過ぎ・飲み過ぎは要注意ですね。

◆明治「チョコレート効果」(アマゾン)




恋って、どんなもの?

質問

結城先生、いつも作品を楽しく読ませて頂いています。

哲学的な問いになってしまうのですが、結城先生にとって「恋」とはどのようなものであるとお考えですか。

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7,742字 / 6画像 / 1ファイル

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