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「投げ銭」という形でマイクロコンテンツを応援する

※全文を公開している「投げ銭」スタイルのノートです。

note(ノート)が始まりました。一般の人が文章でも音楽でもムービーでも手軽に公開し、そして課金できるプラットホームです。「何かおもしろいことできそうだ」と多くの人が感じています。

フリーライターの鷹野さんがさっそく「noteを「投げ銭」型で使ってみる」という興味深いコンテンツを公開しています。通常ならnoteで「途中まで」見せて「残りを見るならお金を払ってね」とやるところを、「最後まで見せて「おもしろかったらお金を払ってね」というスタイルです。

これはいわゆる「投げ銭」スタイルですね。

街角でギターを持って歌っている若者。その前にはギターケースが広げられている。歌う若者。周りで腕組みして聞いている人々。一曲終わり、ぱらぱらと拍手。そして何人かがギターケースに硬貨を投げ入れる。「よかったよ」なのか、それとも「今後に期待」なのか。

ノートの最後に「無料と有料の境目」を設置するノートの使い方は、この「投げ銭」スタイルと言えましょう。このようなスタイルは「シェアウェア」と似ています。「自由に使ってください。無料で使い続けてもいいですけれど、もし、もし気に入っていただけたなら、お金をお支払いいただければとても感謝です」というスタイルですね。

note(ノート)というプラットホームはそのような「投げ銭」を極めて簡単に実現できるようになっています。たとえば、私はこのノート(そう、あなたが見ているこのWebページ)を「投げ銭」スタイルで公開しようと思っています。一仕事終えて、帰りの電車の中で鷹野さんのノートを見て、(あ、それなら私はあのコンテンツを紹介して、こういう文章を書こう。そして「投げ銭」スタイルで公開しよう)と考えました。そしていま、夜中の自宅、食卓の上にMacBook Airを広げて「有料コンテンツ」を作っています。

私が紹介しようと思うWebページはこれ。GNUプロジェクトを始めたリチャード・ストールマンのエッセイ(何を隠そう、日本語訳を書いたのは私です)。タイトルは「自由か著作権か?」です(文字コードはShift_JISです。もしジャンプして文字化けするようならエンコードを変えてくださいね)。その中でストールマンはこんな興味深いことを書いています。

 "やがて、 コンピュータネットワークが、少額の金銭を誰かに送信する簡単な方法を提供するなら、 丸ごとそのままのコピーを制限する正当な理由はすべてなくなってしまうでしょう。 もしもある本が好きで、あなたのコンピュータ上にボックスがポンと出てきて、 そこには「著者に1ドル払うならここをクリック」と書かれていたら、 あなたはクリックしませんか?" (ストールマン「自由か著作権か?」)

これは…まさに「投げ銭」の仕組みにとても近い話ではないでしょうか?

もちろん、いまのところ「本まるごと一冊」は無理があるかもしれません。

でも、ちょっとした文章なら? 音楽なら? ビデオクリップなら? 

とはいえ、いかなる意味でも結論を出すのは早すぎますよね。何しろ今日は2014年の4月7日。note(ノート)がリリースされた当日なのですもの(!)

以上で、この短い文章は終わりです。

この先には何もありません。でも結城はここに「投げ銭」用の箱を置いておきます。100円なり。応援、よろしくです!

Photo by Giuliano Maiolini https://www.flickr.com/photos/giumaiolini/2458096615/

※以上の文章は2014年4月7日に一度公開したものです。修正して再公開します。

※以降に文章はありません。「投げ銭」での応援を歓迎します。

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