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本の章立てをするということ(思い出の日記)

※全文を公開している「投げ銭」スタイルのノートです。

今日も淡々とお勉強。試しに新しい本の「章立て」をしてみました。A4の紙、5枚分。

章立てをする」というのはどういう作業かを説明しますね。

まず、紙を広げて「第1章」と書きます。「Chapter 1」でもいいです。そして「ええと、第1章には何を書こうかな」と考えます。これと、これと、これと、これ。という風にその章に書くことを箇条書きにします。できれば、そのときに第1章の見出しも書きます。手を休めて、読み返し、「あ、この章にはこういうことも書こうかな」と思ったらそれも補足します。

次に「第2章」と書きます。「Chapter 2」でもいいです。そして「ええと、第2章には何を書こうかな」と考え…。

以上を、その本で書きたいことが尽きるまで、つまりは最後の章まで繰り返します。書き終えたら、手を休め、全体を読み返します。

これが「章立てをする」という作業です。

…当たり前みたいなことを書いていますが、大事なんですよ。ここでのポイントは二つあります。

 ・頭の中で考えるだけじゃなく、紙を広げて「実際に書く」こと
 ・とにかく、「最後まで書く」こと

実際に書く」「最後まで書く」この二つが大切。

紙を広げる。第1章と書く。そして思いつくことを書く。…これは機械的な作業なんですよ。思いつかなかったら、「何も思いつかない」と書けばよい(できれば、「何も思いつかないけれど、おおよそこんなこと」と書くとよい)。

章立て(アウトライン)を作る作業に慣れていない人は、途中できっと嫌になります。なぜかというと、書いていくうちに「ああ、自分には完成できそうもないな」と思ったり、「あれも、これも、まだ準備してないや」ということを思い知らされたりするからです。でも、そこが踏ん張りどころです。何はともあれ、いまは最後まで進みましょう。悩むのも、準備するのも、とにかく一通り最後まで章立てを終えてからです。

長い文章を作らなければならない人は、章立てする(アウトラインを作る)ときに、「実際に書く」「最後まで書く」を心がけてみてはいかがでしょう。

補足:論文を書く人はすでにフォーマットが定まっている場合が多いので、ある意味、もっと機械的ですね。

「第1章, 第2章, ...とシーケンシャルで良いのだろうか」というコメントをいただきました。そこもポイントの一つかもしれません。つい、自由に考えたくなるものですが、ここで書いているのは、わざと機械のようにシーケンシャルに進むことで、おっくうになりがちな気持ちを抑える方法ということですね。いったん最初から最後までとりあえず書いた後、自由に推敲(?)すればよいと。まずは「実際に書く」「最後まで書く」ようにするとよい。

以下も参考に。

数学文章作法
http://www.hyuki.com/mw/
文章を書く心がけ
http://www.hyuki.com/writing/writing.html
書き始めれば、書ける
http://www.hyuki.com/writing/writing2.html

※2007年7月11日の「結城浩の日記」から。
http://www.hyuki.com/d/

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http://www.hyuki.com/mm/

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https://www.flickr.com/photos/webtreatsetc/4185326903/

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結城浩

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