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数学のどこが好きか(学ぶときの心がけ)

結城浩

質問

結城先生に質問です。

自分はいままで「数学が好きなのだ」と思っていたのですが、最近になって「計算をすることが好きなのではないか」と思うようになりました。

作図をしたり解答への手順を考えたりもおもしろいのですが、単に計算をする方がワクワクして楽しいです。先生は「特に数学のこれが好き」というのはありますか。

結城浩のメールマガジン 2019年9月17日 Vol.390 より

回答

ご質問ありがとうございます。

数学に限った話ではありませんが、私は「知識としては何となく知っていたことを、自分できちんと論理展開まで追えたとき」というのは好きかもしれません。つまりは、ちゃんと理解できたと確信できたときが好き。

そしてそれは、たいていは本に書こうとしてちゃんと考えたときに得られる感覚になります。

最近の話でいうと、具体的には以下のようなところです。

『数学ガール/ポアンカレ予想』の第3章「距離空間から位相空間へ行くところ」

『数学ガールの秘密ノート/積分を見つめて』「微分積分学の基本定理」

『数学ガールの秘密ノート/行列が描くもの』「数の積から行列の積を作る話」と「付録:写像・変換・線形変換」

これらは、個人的に特に深い喜びがありましたね。

私の場合、数学そのものが好きというよりも、何かを自分が明確に理解するという感覚が好きで、数学ではそれがはっきりする度合いが大きいともいえます。わかったのか、それともわかっていないのか。それがはっきりするのが楽しいのです。

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#結城浩 #学ぶときの心がけ #数学 #数学のどこが好きか


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結城浩

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結城浩
本を書く生活が来年で30年。著書は今年で60冊。『数学ガール』『プログラマの数学』『暗号技術入門』『数学文章作法』『Java言語で学ぶデザインパターン入門』他。2014年度日本数学会出版賞受賞。https://mm.hyuki.net/n/n5f00c9cd281c