桜色に衣は深く染めて着む花の散りなむ後の形見に(紀有朋) 12 結城浩 / Hiroshi Yuki 2018年3月21日 21:01 #紀有朋 (きのありとも) #古今和歌集 66 #jtanka #短歌 桜色に衣を深く染めて着よう。桜が散ってしまった後に思い出すよすがとして。「着む」は「着+む」。「着(き)」はカ行上一段活用動詞「着る」の未然形。「む」は推量(未来に関する意志)の助動詞「む」の終止形。「着よう」という意味。「散りなむ」は「散り+なむ」。「散り」はラ行四段活用動詞「散る」の連用形。「なむ」は、ここでは強い推量を表す連語。「な+む」と品詞分解すると、「な」は完了の助動詞「ぬ」の未然形。「む」は推量の助動詞「む」の連体形。「形見」は「思い出すためによすがとなるもの」「思い出の品物」の意味。さくらいろに ころもはふかく そめてきん はなのちりなん のちのかたみに ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! あなたからいただいたチップは、本やコンピュータを買い、多様なWebサービスに触れ、結城が知見を深める費用として感謝しつつ使わせていただきます! アマゾンに書評を書いてくださることも大きな支援になりますので、よろしくお願いします。 https://amzn.to/2GRquOl チップで応援する #短歌 #jtanka #古今和歌集 #紀有朋 12