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『数学ガール』刊行直前、奥さんからもらった大きな励まし(思い出の日記)

※全文を公開している「投げ銭」スタイルのノートです。

何だか今日は強風でした。午前中は礼拝で、お昼は野菜たっぷりのサラダランチ。午後からお昼寝して、起きてから掃除機を掛けたり片付けものをしたり。そんな日曜日。

ソファに寝転がって『数学ガール』の原稿を読んでいると、奥さんが通りかかったので、「ねえねえ、このエピグラフ面白いよ」と、ある一章分の束を渡してみました(エピグラフというのは、章のはじめにある引用文です)。

奥さんは「かっこいい!」と言った後、急に無言になって渡した文章を続けて読み始めた。ソファに座り、章の終わりまで一気に読んで「おもしろいね」と感想を言いました。

私「へえ…おもしろかった?」

家内「うん、おもしろかった。数式は飛ばしたけど。これ、ネットで公開してる文章?」

私「公開しているのは一部分だけどね。本にするときにずいぶん書き直したり、新しい章を加えたりしているよ」

家内「ネットで読んだ人『おもしろい』って言ってるんじゃない?」

私「うん、みんなおもしろいって言ってる」

家内「そうでしょうね。あなた、小説書く才能あるわよ」

(奥さんからすごい励ましの言葉をもらった!)

私「ありがとう。どういうところが良かった?」

家内「何ていうか、楽しくすらすら読めちゃうところかなあ。これまでの本とちょっと違うね」

私「まあ、これまでの技術書は主に説明のための本だったし。テトラちゃん、可愛くない?」

家内「うん。可愛い可愛い」

 * * *

※この時点ではまだ「数学ガール」シリーズは一冊も刊行されていませんでした。この会話の二ヶ月後に最初の『数学ガール』が刊行されます。

※2007年4月22日の「結城浩の日記」から。
http://www.hyuki.com/d/

※Photo by webtreats.
https://www.flickr.com/photos/webtreatsetc/4185326903/

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