
ChatGPTをめぐって思うこと(ツイートまとめ)
#ChatGPT を使って物語のあらすじを作ったり、物語自体を作ったりという試みは現在世界中で行われていると思います。結城もいろいろ遊んでいたんですが、ChatGPTが書いてくる文章、普通におもしろいですね。どうしておもしろいかを考えてみると、自分自身が半分参加しているからじゃないでしょうか。
— 結城浩 / Hiroshi Yuki (@hyuki) May 4, 2023
すでに多くの人が考察していると思いますが、超高度化された「ゲームブック」みたいな感触です。物語を途中までリアルタイムで作ってもらい、「こういう続きを書いて」と伝えれば、そういう続きを書いてくれる。そりゃあおもしろいに決まっていますよね。
— 結城浩 / Hiroshi Yuki (@hyuki) May 4, 2023
ただ、そのおもしろさが他の人に伝わるかどうかはまた別の話で、#ChatGPT との対話で生成した物語が他の人にとってもおもしろいかどうかは、やはり対話している人間の考え(物語の進め方のディレクション)に左右されそうな気がします。
— 結城浩 / Hiroshi Yuki (@hyuki) May 4, 2023
それがプロンプトエンジニアリングだといえばそうかもしれませんが、抽象度を上げた文章作成といえなくはないですね。つまり《読者のことを考える》という原則を、人間が文章表現のレベルまで降りていかず、#ChatGPT という「道具」を使って実践しようとしているわけです。
— 結城浩 / Hiroshi Yuki (@hyuki) May 4, 2023
「ペンを使って図形を描いて文字にし、それをつなげて文を紡ぐ」代わりに「エディタを使って文字単位で操作して、文を紡ぐ」。
— 結城浩 / Hiroshi Yuki (@hyuki) May 4, 2023
↓ひとレベルシフト。
「エディタを使って文を書いてエピソードにし、それをつなげて物語を紡ぐ」代わりに「#ChatGPT を使ってエピソード単位で操作して、物語を紡ぐ」。
そういう話は書く側の立場からの話題ですけれど、読む側の立場からしてみれば、書かれた物語に要求するレベルがアップするような気もします。つまり、「ちょろっとおはなし読みたいな」だったら「ねえ、#ChatGPT さん、こういうおはなし書いて」とその場で作ってもらえてしまうから。
— 結城浩 / Hiroshi Yuki (@hyuki) May 4, 2023
また書く側の話に戻りますが、どのような文章作成においても #ChatGPT および今後無数に誕生してくるであろうAIツールを活用するのが当然になる時代がすぐに来るでしょうね。それは現在私たちが「文章を書く」というときにはほとんどの場合コンピュータ上で書くのが当たり前なのに似ている。
— 結城浩 / Hiroshi Yuki (@hyuki) May 4, 2023
イラストでも同様のことがいえると想像します。現在、イラストを描く多くの人がコンピュータを使っていると思います。紙に直接描くのに比べて「アンドゥ」「レイヤー」「ブラシ」など無数のツールが使える。そこにAIツールが加わるのは確実(実際、すでに加わり始めているわけですけれど)。
— 結城浩 / Hiroshi Yuki (@hyuki) May 4, 2023
以上の連ツイみたいな話題もまたメルマガに書きたいですね。
— 結城浩 / Hiroshi Yuki (@hyuki) May 4, 2023
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以上、いつもはTwitter APIで自動的に連ツイを集めるんだけど、なんだかうまく動かなくなっているので、手動でツイートを集めてみました。