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校正についての長男との会話(思い出の日記)

※全文を公開している「投げ銭」スタイルのノートです。

最近長男は文章を書くことにちょっと興味があるらしい。 私は、原稿に赤ペンで書き込みした紙を長男に見せる。

私「ほら、こんな風に朱を入れて校正するんだよ」

長男「こんなにたくさん書き直すの?」

私「そう。プリントアウトして読み返し、朱を入れて、それをまたタイプする。それを繰り返すと品質が上がる」

長男「それを何回繰り返すの?」

私「それはよい質問。場合によるけれど、本の場合には数え切れないくらい」

長男「ふうん」

私「たとえば3600部、本が売れたとしよう。私の文章の書き方がまずくて、理解するのに1人1秒余計に時間がかかるとしよう。そうすると、3600倍して、全体では1時間の社会的ロスになる。1冊1分なら60時間のロス、1冊1時間なら3600時間、つまり150日のロスだ。そうならないように、できるだけ書き手の側で時間を使い、読み手の時間を奪わないようにしなくてはならない」

長男「間違ったことを書いてはまずいし」

私「そうだね。でもなかなか難しいのだけれど…」

※結城浩の日記から。長男はこのとき12歳くらい。
http://www.hyuki.com/d/

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