「もっと学んでからにしよう」と思わなくて、本当によかった(日々の日記)
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いつも書いていることですけれど、自分が書いた本の再校読みは楽しい。とても楽しい。初校のざらつきがとれ、スムーズに読める。自分の書いた説明文だから、自分の頭にぴったりフィットする感じがする。とても心地よい。いや、心地よいとばかり喜んでいては校正にならないんですけれどね。とりあえず楽しいので、何度も読み返すわけです。
私の最初の本が1993年の出版。時の流れるのは本当に早いものだと思います。振り返ってみると、10年なんてあっという間ですよ。あっという間。
本を書くこと。
本を書くのはたいへんなこと……だけど。
「もっと学んでから書き始めよう」などと思わなくてよかった。
「すでに優れた本がたくさん出ているから、自分はもう書く価値がない」と思わなくてよかった。
うまずたゆまず、自分にできることをできる範囲でいいから、手抜きをせずに、こつこつと続けてきて本当によかった。
ほんとうに、つくづく、そう思う。
よい人との「よい出会い」があって、こんなにたくさんの本を書けているわけで、もう、感謝でいっぱいです。
何度も書いていることですけれど、一冊目の本がいっちばんたいへんでした。
最初の本が出版されたのは1993年。ということは、私が29か30のころになりますでしょうか。ほんとうに大変でした。
(なぜこの話をよく書くかというと、本を書きたいと願っている人へエールを送る気持ちがあるからなのです。一冊目はとても大変だけれど、がんばれ!ってね)
二冊目以降は楽は楽ですけれど、今度は自分で新しい目標を立てていくという努力が必要になりますね。一冊一冊、何かしら新しいチャレンジを、ちょっとでもいいから新しい工夫を。これまでになかったひと味をプラス。
本を作るのは、とてもやりがいのある仕事だと思います。
2006年02月24日の「結城浩の日記」から。
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