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コミュニケーションに関心があるのに個人活動?

結城浩

質問

結城先生はコミュニケーションについて常に考えておられますよね。

結城メルマガのタイトルも「コミュニケーションの心がけ」ですし、Twitterでの「連ツイ」も、人と交わることが多いような気がします。

しかし、先生はお一人で働いていますよね。お客さんもクライアントもいませんよね。それなのに、どうして高度な思考ができるのですか。

結城浩のメールマガジン 2019年9月10日 Vol.389 より

回答

大変興味深い質問をありがとうございます。

「高度な思考をしている」かどうかは自分ではわかりませんが、「コミュニケーションに関心があるけれど一人で仕事している」というのは、いわれてみれば確かにそうですね!

確かに、私は毎日一人で仕事しています。直接に会って言葉を交わす人は毎日せいぜい数名くらいでしょう。十名はいないですね。家族とスーパーのレジの人くらいかな。ネットでは、たくさんの人と言葉を交わしていますけれど。

その一方で、私はコミュニケーションに大変関心があります。コミュニケーションというくくりが正しいかどうかはわかりませんが、教えること、説明すること、伝えること、学ぶこと、表現技術、理解と誤解の構造、言葉選び……そのような内容に関心があります。この「結城メルマガ」に書いている内容は、そのまま私の関心事といえるでしょう。

現実としてコミュニケーションをたくさん取らなくても、コミュニケーションに関わる考察をすることが可能なのは、おそらく、人は昔からあまり変わらないからだと思います。技術は進歩し生活は変化する。けれども人そのものは大して変化していない。だからコミュニケーションの本質的なところは実は変わらない。そんな感じがします。

ただし、コミュニケーションに関心があるといっても、結城の関心は、学問的・学術的な意味での関心ではありませんね。論文を読んでコミュニケーションの分析をするといった方面には私はそれほど関心がありません。もっと小さなスケールの、実際に行われているやりとりを見たり、考えたり、それに関わったりすることが好きなようです。

たとえば私は「結城浩に聞いてみよう」という企画を使って質問を受け付け、それに回答しています。それは私の好きな活動の一つです。その活動のことが思い浮かびます。

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