本を書く心がけ/ヒルベルトホテルのパラドックス/個人出版での表紙デザインに注意/編集者からの指摘にもやもや/傷つけた相手の怒りが収まらない/
結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2021年1月26日 Vol.461
目次
・レビューアさんからのフィードバックと「かけはぎ」 - 本を書く心がけ
・ヒルベルトホテルのパラドックス
・個人出版での表紙デザインには注意しよう - 本を書く心がけ
・編集者からの指摘にもやもやしてしまう - 文章を書く心がけ
・傷つけた相手の怒りが半年経っても収まらない - コミュニケーションのヒント
はじめに
結城浩です。
いつもご愛読ありがとうございます。
今年最初に刊行予定の『再発見の発想法』の初校ゲラを読み終えました。現在は編集部にボールが移り、再校ゲラを待っている段階です。
現在は「数学ガールの秘密ノート」シリーズの第15作目、その第1章をせっせと書いているところです。先は長いですねえ。
本を書くのは楽しい仕事ですけれど、第1章がいちばん難しいかもしれませんね。方向性がまだ明確に「見えて」いないことが大きな理由です。
どんな本になるかは書いてみなければわからないけれど、本を書くためにはどんな本になるかを知らなければいけません。このニワトリタマゴ問題は、本を書くときに毎回襲ってくるのです!
それでは今週の結城メルマガ、どうぞごゆっくりお読みください。
レビューアさんからのフィードバックと「かけはぎ」 - 本を書く心がけ
本を書くときに、レビューアさんから受けたフィードバックを適切に原稿へ反映することはとても大切です。それができなければフィードバックを受けた意味がないからです。先週の結城メルマガでは、どうやってシステマティックにフィードバックを反映するかというお話をしましたね。
しかしながら、レビューアさんからのフィードバックを右から左にそのまま原稿へ反映させてはいけません。これはいい指摘だからコピー&ペーストで原稿に移せばいいや……とはいかないのです。
ここから先は
8,582字
/
5画像
/
1ファイル
¥ 216
期間限定!PayPayで支払うと抽選でお得
あなたからいただいたチップは、本やコンピュータを買い、多様なWebサービスに触れ、結城が知見を深める費用として感謝しつつ使わせていただきます! アマゾンに書評を書いてくださることも大きな支援になりますので、よろしくお願いします。 https://amzn.to/2GRquOl