父から学んだ「教える」ということ[Part 3](教えるときの心がけ)
結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2014年8月26日 Vol.126 より
夏になると結城は、亡き父のことを思い出す。
それは、8月が父の誕生月だからかもしれない。
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Part 1とPart 2は以下にあります。
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父は中学校の理科の教師をしていた。私が通っている中学校の教師。たいへん指導力があり、先生方も一目おく。そんな教師である。
とはいうものの、私自身は父の授業を見たことは一度もない。教壇に立ったことを見たのは一度だけ。しかも、それは単なる連絡のとき。理科を習ったわけではない。
けれど、結城は私の父のことを「教師」であると認識していた。それはなぜかというと、食卓でいろんなことを教えてもらったからだ。
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