良い文章を書く方法をずばりと教えてください(Q&A)
※ほぼ半分を無料公開しているノートです。
こんにちは、結城浩です。
「結城メルマガ」読者さんからの質問に答えるコーナーです。
質問の文章は結城が編集する場合があります。また、複数人の質問をまとめさせていただく場合もありますので、ご了承ください。
●質問
毎週、結城先生からのメールマガジンが届くのが楽しみです。毎回ボリュームが多いので、一週間少しずつ読んでいます。特別編集版で結城先生のご講演のようすが書かれたPDFもおもしろく読みました。数学は難しいですけれど……
質問です。
会社でメールを書くときに、ものすごーく時間がかかってしまいます。時間をかけて書いても良い文章になるのでもなく、だんだん話がごちゃごちゃしてかえって読みにくい文章になってしまいます。良い文章を書く方法をずばりと教えてください。
よろしくお願いいたします。
●回答
結城メルマガのご愛読ありがとうございます。講演のようすというのは「結城浩セミナー/プレビュー版」のことですね。はい、けっこうな分量がありますのでまだ何回か続きます。どうぞご期待くださいね!こんなふうに反響をいただくと、とても励みになります!(追記:この「結城浩セミナー」は後日『数学ガールの誕生』という書籍になりました)
さて、
「良い文章を書く方法をずばりと教えてください」
というご質問ですが、なかなか難しいですね…。「ずばりと」といくかどうかはわかりませんが、少し書いてみましょう。
結城は「良い文章の書き方は?」といった質問には、毎回おなじように答えます。それは、
「読者のことを考えよう」
という答えです。文章の書き方、本の書き方、コミュニケーション…つまり、結城メルマガの結論は最初から一言で言えます。それは、
「読者のことを考えよう」
ということです(一般的なコミュニケーションの場合には「読者」ではなく「相手」と表現したほうがいいでしょうけれど)。
「読者のことを考えよう」というのが「答え」ではあるのですが、これはまだ抽象的ですよね。ですから、各人が、
・読者って誰のこと?
・読者のことを考えるって何を意味するの?
というように具体的に適用していかなければなりません。あなたが読んでいるこの結城メルマガは、その具体的な適用の練習場といえるでしょう。
あなたのご質問をもう一度お読みします。
会社でメールを書くときに、
ものすごーく時間がかかってしまいます。時間をかけて書いても
良い文章になるのでもなく、だんだん話がごちゃごちゃして
かえって読みにくい文章になってしまいます。
状況は「会社でメールを書くとき」ですね。さあ、さっそく、
「読者のことを考えよう」
を実践してみましょう。
あなたが書くメールの読者は誰ですか?
はい、もちろんメールを受け取る人のことですね。ですから、メールの文章を書く前にまず、
メールを受け取る人のことを想像する
のはとても大切なことです。
※ここまででおおよそ半分です。もし「おもしろそうだな」と思った方はぜひご購入をお願いします。
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